7月の消費意欲指数
夏休み、ボーナス期特有の意欲は高まるも、物価高の影響で 7月の消費意欲指数は、過去5年の同月最低値に
2024年7月の消費意欲指数は46.5点。前月比で+3.1ptと大幅に上昇し、前年比では-0.6ptで横ばいとなりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
7月のポイント
POINT
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長期化する物価高の影響で、女性を中心に消費意欲は伸び悩む
1
- 夏休みやボーナス期を迎える7月は、例年消費意欲指数が高まる月です。今年も前月から+3.1ptと大きく上昇しました。男女別でみると、男性+5.9pt、女性+0.3ptと、特に男性での上昇が目立ちます。前年比では-0.6ptの横ばいですが、7月としては過去5年で最も低い数値となりました。消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(6月287件→7月369件)は増加し、ネガティブな回答(6月934件→7月861件)は減少しました。具体的には、ポジティブな回答で、「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある(6月119件→7月161件)」「ボーナスが入る(6月26件→7月62件)」が増加しています。ネガティブな回答では、「今後の出費予定のために我慢(6月174件→7月117件)」が減少しています。
前年比では、消費にポジティブな回答(23年7月361件→24年7月369件)は横ばいで、ネガティブな回答(23年7月819件→24年7月861件)は増加しています。具体的には、ポジティブな回答で、「(旅行など)出費の予定・欲しいものがある(23年7月134件→24年7月161件)」がやや増加した程度で、その他に目立って増減したものはありません。ネガティブな回答では、「今後の出費予定のために我慢(23年7月96件→24年7月117件)」がやや増加しました。また、「物価高・値上げ・円安」は、5ヵ月連続で前月から増加(24年2月59件→3月65件→4月78件→5月85件→6月114件→7月155件)し、前年比でも増加(23年7月118件→24年7月155件)しました。男女別では、女性の前年比での増加(23年7月55件→24年7月83件)が目立ちます。
夏休み、ボーナス期特有の意欲は前月から大きく上昇したものの、長期化し、深刻さを増す物価高の影響から、女性を中心に7月の消費意欲は例年より低めとなりそうです。
POINT
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消費意向は、男性において幅広いカテゴリーで前月比・前年比増
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- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は29.4%で、前月比では+3.6ptと大幅に上昇し、前年比でも+1.2ptと上昇しました。男女別では、前月比で男性+6.3pt、女性+0.8pt、前年比では男性+5.5pt、女性ー3.2ptと、消費意欲指数同様に男性での上昇が目立っています。16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「旅行」「飲料」「書籍・エンタメ」など8カテゴリー、前年比では「書籍・エンタメ」「飲料」「外食」「食品」の4カテゴリーで20件以上増加しました。夏休みやボーナス期に向けて、幅広いカテゴリーで男性において消費意向が高まりそうです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |