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2024.10.30

11月の消費意欲指数

「冬支度消費」の意欲は高まるも、年末年始に備えた節約意識や物価上昇の影響で、11月の消費意欲は例年を下回る

2024年11月の消費意欲指数は46.2点。前月比で+1.8ptと上昇し、前年比では-1.2ptと低下しました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

11月のポイント

POINT

1

秋・冬物への意欲は高まるも、年末に向けた節約意識や物価高の影響が強まる

  • 例年11月は、消費意欲指数が前月から微増することが多い月で、今年も前月比で+1.8ptと上昇しました。一方、前年比では-1.2ptと低下しています。
    消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(10月360件→11月344件)はやや減少し、ネガティブな回答(10月872件→11月877件)は横ばいとなりました。具体的に、ポジティブな回答では、「秋・冬物の購入(10月57件→11月74件)」が増加し、ネガティブな回答では、「年末年始のために我慢(10月14件→11月42件)」が増加しました。
    また、「物価高・値上げ・円安(8月82件→9月110件→10月121件→11月146件)」は3カ月連続で微増しており、その影響が強くなっている様子がうかがえます。
    前年と比べると、消費にポジティブな回答(23年11月363件→24年11月344件)はやや減少し、ネガティブな回答(23年11月867件→24年11月877件)はほぼ横ばいとなりました。具体的には、ポジティブな回答で、「(季節もの以外で、買い物など)出費の予定・欲しいものがある(23年11月170件→24年11月138件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・すでに買った(23年11月276件→24年11月300件)」が増加し、「金銭的な理由で節約・我慢(23年11月192件→24年11月165件)」が減少しました。
    11月らしく衣替えや冬支度に向けての意欲はみられますが、消費が増える年末年始に向けた節約意識の高まりに加えて、10月に実施された今年最多の食品飲料の値上げで物価高の影響が強まり、11月の消費意欲は例年より低めとなりそうです。

POINT

2

消費意向は秋らしいカテゴリーで前月比増も、娯楽や外出関連で前年比減

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.3%で、前月比では+1.7ptと上昇し、前年比では-1.1ptと低下しました。
    16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「ファッション」「外食」「日用品」「食品」「装飾品」の5カテゴリーが20件以上増加しました。一方、前年比では、「書籍・エンタメ」「外食」「旅行」の3カテゴリーが20件以上減少しています。前月からは「ファッション」「外食」など秋らしいカテゴリーを中心に意向が高まりますが、前年と比べると、娯楽や外出関連カテゴリーで消費意向が落ち着きそうです。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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46.2

前月比前年比

+1.8

-1.2

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