6月の消費意欲指数
6月の消費意欲指数は前月・前年から下げ止まるも、依然雨模様。エンタメ関連では消費意向が高まる

2025年6月の消費意欲指数は43.8点。前月比で-0.2pt、前年比で+0.5ptと、ともに横ばいとなりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
6月のポイント
POINT
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大型連休の反動や物価高の影響で、消費意欲指数は低水準で推移
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- 例年6月は大型連休と夏休みの狭間で消費意欲指数が低下する月ですが、今年は前月比で-0.2ptと横ばいになりました。前年比でも+0.5ptと横ばいですが、過去5年の6月のうち2番目に低い数値です。消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(5月334件→6月291件)は減少し、ネガティブな回答(5月857件→6月928件)は増加しました。具体的には、ポジティブな回答で、「(大型連休がある、服が欲しいなど)季節的な意欲向上(5月131件→6月45件)」が大幅に減少し、「旅行の予定がある/行きたい(5月48件→6月23件)」も減少しています。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(5月351件→6月391件)」「5月までに多く使ったのでセーブ(5月55件→6月92件)」「梅雨の時期なので出かけたくない(5月0件→6月23件)」が増加しました。
- 前年と比べると、消費にポジティブな回答(24年6月287件→25年6月291件)、ネガティブな回答(24年6月934件→25年6月928件)は、ともにほぼ横ばいでした。具体的には、ポジティブな回答で、「(季節もの以外で、買い物など)出費の予定・欲しいものがある(24年6月70件→25年6月97件)」が増加しました。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・意欲がない(24年6月426件→25年6月391件)」が減少しました。また、「物価高・値上げ・円安」は、前月からやや減少し、5月までの3ヵ月連続の増加に歯止めがかかったものの(5月185件→6月160件)、前年比では大幅に増加しており(24年6月114件→25年6月160件)、引き続き注視する必要がありそうです。
- 5月の大型連休を終えたことによる節約意識や、慢性化する物価高の影響により、6月の消費意欲は前月同様に控えめとなりそうです。
POINT
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消費意向は新ゲーム機の発売でエンタメ関連を中心に前月・前年比増
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- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.6%で、前月比で+3.1ptと大きく上昇し、前年比でも+2.8ptと上昇しました。
- 16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「書籍・エンタメ」「家電・AV」が20件以上増加し、「旅行」が20件以上減少しています。前年比では「書籍・エンタメ」「飲料」が20件以上増加しました。
- 新しいゲーム機発売の話題もあってか「書籍・エンタメ」などのインドア関連のカテゴリーを中心に消費意向が高まりそうです。
ニュース・リリース資料



(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |