第1回
引っ越しをしたい30代は焼肉・ぎょうざ好き?
こんにちは。博報堂生活総研の佐藤圭以子です。
いきなりですが、引っ越しをしたいなぁと思っていろいろなサイトを見ているのですが、なかなか条件にあう部屋が見つからず、くじけそうになっています。気分転換に生活総研の調査「生活定点」に引っ越しの項目があったはず、と思って「引っ越し 生活定点」で検索してみると、ありました。
https://seikatsusoken.jp/teiten2014/answer/278.html
「住みかえ・引っ越しをしたい」は1994年から調査している項目ですが、最新の2014年の回答率は23.6%。「ここ20年で最低」という結果です。グラフを見てもじわじわと下がっているのがわかります。
この「住みかえ・引っ越しをしたい」のページを下にいくと「似てるかもグラフ、紹介します!」というコーナーがあります。これは、「生活定点」の1500項目すべてのデータを総当たりで掛け合わせて、その約4200万通りの組み合わせの中から、増減の傾向が似ている項目をプログラムで自動抽出して表示するコーナーです。その中に、ちょっと気になる組み合せを発見しました。
「住みかえ・引っ越しをしたい男性30代」と「焼肉が好きな男性30代」の時系列グラフが似ています。
https://seikatsusoken.jp/teiten2014/answer/278-469-5.html
そして、「住みかえ・引っ越しをしたい女性30代」と「ぎょうざが好きな女性30代」も、似ています。
https://seikatsusoken.jp/teiten2014/answer/278-488-10.html
確かに、なんとなく、テンション的に引っ越しと焼肉、ぎょうざは近いような気もします。今後、30代で焼肉、ぎょうざ人気が高まると引っ越し機運も一緒に高まるかもしれません。30代向けに焼肉屋さんやぎょうざ屋さんで食事&引っ越しの相談イベントを実施するなど、業種を超えたプロモーションがありえるかもしれませんね。
さて、今回から始まったこの連載は、社内外の方々に「生活定点」を見ていただき、気づいたこと、発見したこと、妄想したことを書いてもらおう、というリレー・エッセイです。初回は、「生活定点」特設サイトの制作を担当した私、佐藤圭以子が書かせていただきました。
『生活定点』調査とは、1992 年から 22 年間にわたって隔年で実施している生活総研のオリジナル定点観測調査です。同じ地域(首都圏・阪神圏)、同じ対象者設定(20~69 歳の男女)に向けて、同じ質問を継続して投げ掛け、その回答の変化を時系列で観測しています。 項目数は約 1,500 項目に及び、衣、食、住、健康、遊び、学び、働き、家族、恋愛・結婚、交際、贈答、消費、情報、メディア接触、社会意識、国際化と日本、地球環境など、生活者のありとあらゆる領域を網羅しています。2014年、最新調査結果の公開にあたって「生活定点」特設サイトを開設しました。
https://seikatsusoken.jp/teiten2014/
(時系列データのエクセルファイルもダウンロードできます。日本語版と英語版をご用意しています)
「生活定点」特設サイトでは「似てるかもグラフ」「グラフの形から見る」「ランキング表」「面グラフ」など、ふだん、あまりデータを扱わない人にも、統計データを楽しんでいただける工夫をしています。ぜひ、ご活用ください。
※このコラムは生活定点2014年度版のデータに基いています。