7月の消費意欲指数
ボーナス期の気運に物価上昇が水をさし、 消費意欲指数は7月として過去5年の最低値に。
7月の消費意欲指数は48.5点。前月比は+2.0ptの上昇、前年比は-0.4ptの微減となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
7月のポイント
POINT
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コロナ禍の影響は薄れるも、物価上昇で消費意欲指数は伸び悩む
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- 例年7月はボーナスシーズンで消費意欲が大きく上昇する月ですが、今年は前月から+2.0ptの上昇にとどまり、前年比では-0.4ptの微減で、7月としては過去5年で最も低い数値となりました。
- 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月比では消費にポジティブな回答は増加し(6月337件→7月396件)、ネガティブな回答は減少しました(6月899件→7月819件)。具体的にポジティブな回答では、「(夏休みや夏服を買いたいなど)季節的な意欲向上(6月70件→7月94件)」「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(6月42件→7月71件)」が増え、ネガティブな回答では「今後の出費予定のために我慢(6月166件→7月100件)」が減り、ボーナスや夏休みを控えた7月らしい結果となりました。
- また、前年比では、消費にポジティブな回答はほぼ同数(21年7月380件→22年7月396件)、ネガティブな回答は減少(21年7月905件→22年7月819件)しました。具体的に消費にネガティブな回答では、「コロナで外出自粛(21年7月74件→22年7月7件)」など、コロナ禍に関する回答(21年7月157件→22年7月19件)や、「金銭的な理由で節約(21年7月220件→22年7月160件)」は大きく減りました。しかし、「値上がり/物価高」は前月比・前年比ともに大幅に増加しています(21年7月1件/22年6月60件→7月113件)。コロナ禍の消費意欲への影響は薄らぐも、物価上昇がボーナス期で高まるはずの消費意欲に水をさすことになりそうです。
POINT
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消費意向は「旅行」のみ前年比・前月比増で、日常生活関連は前年比減
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- 「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は27.7%で、前月比は±0.0ptの横ばい、前年比は-1.2ptの低下となっており、消費意欲指数同様、7月として過去5年の最低値となりました。
- カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「旅行」が20件以上増加し、「食品」が20件以上減少しています。前年比では、「旅行」が20件以上増加するも、「ファッション」「食品」「日用品」「化粧品」「飲料」「書籍・エンタメ」「家電・AV」「車・バイク」など16カテゴリー中8カテゴリーが20件以上減少しています。
- 夏休みを前に「旅行」への意向は高まるも、物価上昇の影響からか日常生活関連の消費意向は高まりにくくなりそうです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |