11月の消費意欲指数
物価上昇の影響拡大で、11月の消費意欲指数は 前月比・前年比ともに低下。「旅行」への消費意向のみ前年比増
2022年11月の消費意欲指数は45.8点。前月比は-1.1pt、前年比では-2.2ptの低下となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
11月のポイント
POINT
1
コロナ禍の影響は影を潜めるも、物価上昇の影響が前月より拡大
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- 前年11月は、非常事態宣言の解除により消費意欲指数は前月より高まっていましたが、今年は前月比-1.1pt、前年比2.2ptとともに低下しており、最近5年間では、消費税増税の影響で大きく落ち込んだ2019年に次ぐ2番目に低い指数となりました。
- 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月比では、消費にポジティブな回答(10月376件→11月337件)は減少し、ネガティブな回答(10月832件→11月913件)が増加しています。具体的にポジティブな回答では、「(秋冬の服が欲しいなど)季節的な意欲向上(10月120件→92件)」が減少し、ネガティブな回答では「物価高/値上げ/円安(10月121件→199件)」の増加が目立っています。加えて、「(年末年始などのために)出費を控える(10月88件→136件)」も増加しています。
- また、前年と比べると、コロナ禍に関する回答が、「緊急事態宣言が明けたので」などのポジティブな回答(21年11月90件→22年11月17件)も、「コロナで外出自粛 」などのネガティブな回答(21年11月118件→22年11月9件)も大幅に減少しています。その一方で、「物価高/値上げ/円安(21年11月15件→22年11月199件)」は大幅に増加しました。
- コロナ禍の消費意欲に対する影響はほとんどみられなくなりましたが、今秋の相次ぐ値上げラッシュの影響が前月より大きくなり、年末年始に向けた節約意識も加わることで、今年の11月は消費意欲が冷え込む月になりそうです。
POINT
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消費意向は「旅行」のみ前年比増。食料品やイエナカ関連は低調
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- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.3%で、前月比は-1.8ptの低下、前年比では+1.4ptの上昇となりました。
- カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「書籍・エンタメ」「食品」「飲料」が20件以上減少しています。また、前年比では、「旅行」が20件以上増加し、「書籍・エンタメ」「インテリア用品」「パソコン・タブレット・周辺機器」が20件以上減少しています。
- 前月比では食料品、前年比ではイエナカ関連を中心に消費意向が伸びづらい状況にあるようですが、その中でも「旅行」に対しては、「全国旅行支援」も影響してか、高い消費意向がうかがえます。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |