12月の消費意欲指数
12月らしく消費意欲指数は今年最高値となるも、 物価高の影響で前年ほどには高まらず
2022年12月の消費意欲指数は54.4点。前月比は+8.6ptの大幅な上昇ながら、前年比は-1.7ptの低下となりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
12月のポイント
POINT
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12月らしく消費意欲高まるも、物価高による節約意識がブレーキに
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- クリスマスや年末年始を控える12月は、1年で最も消費意欲指数が高まる月です。今年も前月から+8.6pt増加し、今年の最高値となりました。ただし、前年と比べると-1.7ptで、前月と同様、最近5年間では消費税増税があった2019年に次ぐ低い指数となりました。
- 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(11月337件→12月557件)が増加し、ネガティブな回答(11月913件→12月717件)が減少しています。具体的にポジティブな回答では、「(クリスマス/年末年始の買い物など)季節的な意欲向上(11月92件→12月303件)」や「ボーナスが入った、入る(11月12件→12月72件)」が増加しています。ネガティブな回答では、「他の出費・出費予定のために控える(11月136件→12月77件)」が減少し、前月非常に多かった「物価高・値上げ・円安(11月199件→12月139件)」も3割ほど減少しています。
- また、前年と比べると、消費にポジティブな回答(21年12月639件→22年12月557件)が減少し、ネガティブな回答(21年12月661月件→22年12月717件)が増加しています。具体的な回答では、「(食べ物の美味しい時期/クリスマスプレゼント、お歳暮など)季節的な意欲向上(21年12月344件→22年12月303件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(21年12月8件→22年12月139件)」が大幅に増加し、「(お金がない、余裕がない、将来不安など)金銭的な理由で節約、我慢(21年12月161件→22年12月183件)」も増えています。
- 12月らしい消費意欲の上昇はみられるものの、物価高や節約意識が高まっていることが、“おいしいもの”や“贈答”などのこの時期ならではの消費にブレーキをかけそうです。
POINT
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消費意向は多くのカテゴリーで前月比増も、例年ほどには増加せず
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- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は36.6%。前月比は+8.3ptの上昇、前年比は-5.5ptの低下で、消費意欲指数と同様に今年の最高値となりました。
- カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「外食」「書籍・エンタメ」「飲料」をはじめ16カテゴリー中13カテゴリーで20件以上増加しています。一方、前年と比べると「食品」「ファッション」」「外食」など9カテゴリーで20件以上減少しています。
- 12月らしく、多くのカテゴリーで消費意向は高まりますが、例年ほどの水準にはならないようです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |