3月の消費意欲指数
物価高の影響は高まるも、新生活や旅行への意欲向上により 消費意欲指数は3月としては過去5年の最高値に
2023年3月の消費意欲指数は47.3点。前月比は+2.7ptの上昇、前年比は+0.2ptの横ばいとなりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
3月のポイント
POINT
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物価高の影響は増すも、新生活や旅行への意欲が堅調
1
- 3月は例年、新生活や新年度に向けて消費意欲が高まる月で、今年も前月比+2.7ptと上昇しました。前年比は+0.2ptで、3月として過去5年間の最高値だった前年をわずかながらも上回りました。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(2月282件→3月362件)が増加し、ネガティブな回答(2月1003件→3月893件)が減少しています。具体的にポジティブな回答では、「(新生活・新年度の準備/春物の服が欲しいなど)季節的な意欲向上(2月56件→ 3月119件)」が増えています。ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約(2月170件→ 3月51件)」が減少しました。また、「物価高・値上げ・円安(2月118件→ 3月221件)」が大幅に増え、2022年1月以降の最多件数を更新しています 。
- 前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年3月339件→23年3月362件)はやや増加、ネガティブな回答(22年3月901件→23年3月893件)は前年並みとなっています。具体的にポジティブな回答では、「旅行の予定がある(22年3月16件→23年3月39件)」が増えています。ネガティブな回答では「物価高・値上げ・円安(22年3月49件→23年3月221件)」が大幅に増える一方、「コロナ禍で外出自粛」などコロナ禍に関する回答(22年3月165件→23年3月8件)は大きく減少しています。
- 物価高への懸念は一段と高まっていますが、それよりも、前年よりコロナ禍の影響が薄れたことにより、3月らしく新生活や新年度に向けた季節的な消費や旅行への意欲が高まりそうです。
POINT
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消費意向は「外出関連」と「飲食・日用品」カテゴリーが増加
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- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は28.4%。前月比+4.1pt、前年比+1.1ptで、消費意欲指数と同様に、3月として過去5年の最高値となりました。
- 16カテゴリーの消費意向をみると、前月比は「外食」「旅行」「レジャー」「飲料」「日用品」「食品」など7カテゴリーで20件以上増加しました。前年比も「旅行」「外食」「飲料」「日用品」「食品」の5カテゴリーで20件以上増えており、「外出関連」や「飲食・日用品」カテゴリーへの意向が高まっていることがうかがえます。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |