みらい博2017「好きの未来像」
これからの社会への提言熱動資本を活かそう
生活者の[好き]の「生みだす・巻きこむ・身をたてる」への変化は、生活者が思いを持つだけでなく自らアクションを始めるという意味で、「熱意から熱動へ」と捉えることができます。そして、私たちがこれからの社会へ提言したいのは、「熱動資本を活かす」という考え方です。これは、社会の原動力となる「資本」として、企業が持つ資金や設備に加えて、人びとの「熱動」を活かそうということです。
それでは、熱動資本が活かされた未来の社会とは、どんな姿なのでしょうか。ここからは、考えられる大きな社会像を提示するとともに、より具体的にイメージしていただけるよう、そこでの生活者の暮らしの未来像を、製品/働き方/カルチャーなどのカテゴリー別にご紹介します。
エンタメ
会いに来てくれるアイドル
みんなからの[好き]を一身に受けるアイドル。「会いに行ける」ことはもはや当たり前になり、そこに特別な価値はなくなった。次なるステージは、ついに「会いに来てくれる」存在へ。自分のためだけに歌やダンスを披露してくれるという、究極の時間を提供する。
八百万選手権
世の中のあらゆるモノ・コトが[好き]の対象となった時、日常生活の些細な行動さえも好きでたまらないという人が現れる。同じフィールドの[好き]人口が増えれば、他人と競いたくなるのもまた自然なこと。森羅万象、様々な「選手権」が生まれ、日々それに興じる人びとも増える。
ボディビル団体戦
個人競技においても、どれだけ人を巻きこめるか、という視点の導入によってその常識の枠が外れる。例えばボディビルディングでは、個人の筋肉の仕上がりを競う場から、どれだけ多くの人を巻きこみ、より短期間で、あるいはより美しくマッスル化できたか、を競う団体戦が生まれる。
Once フェス
アーティスト同士が会場で初めて顔を合わせ、設定されたテーマに沿って共同でゼロから曲を作り上げていくフェスが人気となる。その場に居合わせた人びとの歌や演奏での参加も積極的に促されるため、アーティストと観客の壁を越えた、一度きりの特別な時間が生まれる。
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