みらい博2017「好きの未来像」
これからの社会への提言熱動資本を活かそう
生活者の[好き]の「生みだす・巻きこむ・身をたてる」への変化は、生活者が思いを持つだけでなく自らアクションを始めるという意味で、「熱意から熱動へ」と捉えることができます。そして、私たちがこれからの社会へ提言したいのは、「熱動資本を活かす」という考え方です。これは、社会の原動力となる「資本」として、企業が持つ資金や設備に加えて、人びとの「熱動」を活かそうということです。
それでは、熱動資本が活かされた未来の社会とは、どんな姿なのでしょうか。ここからは、考えられる大きな社会像を提示するとともに、より具体的にイメージしていただけるよう、そこでの生活者の暮らしの未来像を、製品/働き方/カルチャーなどのカテゴリー別にご紹介します。
能力
CPO チーフ・パッション・オフィサー
自社の従業員が様々に[好き]を伸ばしてくれることが、たとえ仕事とは関係ないことでも結果的にプラスに働く、と考える企業が増加。社内各所の空気を読みつつ、彼らの[好き]をうまくマネジメントし自社の成長につなげることを専門とした特殊な役職が誕生する。
フックアッパー
本当に[好き]で起業したとしても、成功できるとは限らない。ひとつ上のステージへとフックアップしてくれる存在もまた重要である。[好き]への嗅覚が異様に発達した彼らは、たとえ専門外であっても的確なアドバイスをフックアップ対象者に授ける。
アゲ師
様々なジャンルの[好き]が盛り上がれば、それに応じたイベントも次々と開催される。重要になるのは、その場の人をどれだけあたため巻きこめるか。そうなると、どんな人・場所でも盛り上げられる「アゲ師」の需要が高まってくる。一介のタレントよりも高収入を得るアゲ師も登場するだろう。
首力 (くびりょく)
好奇心が人よりも旺盛ということは、それだけで社会を生き抜く武器となりうる。そんな、個人の持つ好奇心の度合いを測る指標として、首を突っ込む力「首力」が普及。英語力やコミュニケーション力と並び、採用基準としてこの能力を重視する企業も多くなる。
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