みらい博2017「好きの未来像」
これからの社会への提言熱動資本を活かそう
生活者の[好き]の「生みだす・巻きこむ・身をたてる」への変化は、生活者が思いを持つだけでなく自らアクションを始めるという意味で、「熱意から熱動へ」と捉えることができます。そして、私たちがこれからの社会へ提言したいのは、「熱動資本を活かす」という考え方です。これは、社会の原動力となる「資本」として、企業が持つ資金や設備に加えて、人びとの「熱動」を活かそうということです。
それでは、熱動資本が活かされた未来の社会とは、どんな姿なのでしょうか。ここからは、考えられる大きな社会像を提示するとともに、より具体的にイメージしていただけるよう、そこでの生活者の暮らしの未来像を、製品/働き方/カルチャーなどのカテゴリー別にご紹介します。
遺産
同人相続
[好き]にまつわる膨大な収集物の最終処分に頭を抱えることなく好きなことに打ちこめるよう、本人の死後、資産査定から他者への譲渡・運用などを行ってくれる信託サービスが登場。なかでも、同じ[好き]領域の仲間に資産を譲渡する「同人相続」がメジャーに。
AI供養
自分の[好き]を充実させるため、多くの人がAIのサポートを受けるように。そうして長年連れ添ったAIは、もはや自分の分身ともいえる存在になる。その使用を停止する時も、単に初期化するのではなく、然るべき手順で人と同じように供養してあげたい。そんな欲求も生まれるだろう。
相伝パトロン
自分が培ってきた[好き]の技術を若い人に伝えたい。新しい[好き]に出会ったけれど、上達するための知識がない。2つの異なるベクトルの[好き]をつなぐためのコミュニティとして、「相伝パトロン」が機能する。教える・教えられるの立場を超えて、親子のような関係性に発展することも。
P天国
ペット愛好家たちのペットロスを癒やすため、ハイスペックなAIとVR設備を備えた新しい動物霊園「P天国」が誕生。事前に自分のペットの様々なデータを採取しておき、死後それを納めることで、仮想空間ではあるが生前と変わらぬ姿のペットと会うことができる。
より詳細はこちらの書籍にて!