みらい博2017「好きの未来像」
これからの社会への提言熱動資本を活かそう
生活者の[好き]の「生みだす・巻きこむ・身をたてる」への変化は、生活者が思いを持つだけでなく自らアクションを始めるという意味で、「熱意から熱動へ」と捉えることができます。そして、私たちがこれからの社会へ提言したいのは、「熱動資本を活かす」という考え方です。これは、社会の原動力となる「資本」として、企業が持つ資金や設備に加えて、人びとの「熱動」を活かそうということです。
それでは、熱動資本が活かされた未来の社会とは、どんな姿なのでしょうか。ここからは、考えられる大きな社会像を提示するとともに、より具体的にイメージしていただけるよう、そこでの生活者の暮らしの未来像を、製品/働き方/カルチャーなどのカテゴリー別にご紹介します。
製品
自ビール
ビール愛好家たちがマイクロブルワリーの次に向かうのは、完璧に「自分好み」なビールの製造だ。自宅でのビール醸造欲はどんどん高まっていくものの、現在の日本ではもちろん違法である。また、ビールだけでなく「自オリーブオイル」「自ラーメン」など、様々な分野でこの「自分好み」を追求する動きが生まれる。
カスタマイカー
クルマの自動運転が一般化すると、ドライバーによるマニュアル運転が規制される代わりに、デザインの自由化が進むだろう。クルマ愛好者たちの[好き]のエネルギーは、自らの手でドライブすることから、マイカーをどれだけカスタマイズできるかに注がれるように。
マテリアルクラウド
自分の[好き]を活かして何かをつくって稼ごうとする人が多くなるということは、そのための素材(マテリアル)を提供するビジネスも活性化するということ。つくり手の需要が一定数を満たせば新しいマテリアルをつくる、というクラウドビジネスも発展していく。
ゾーン突入補助剤
好きなことにとことん集中できる、最高にノッてる状態へ持っていける、そんな「ゾーン突入補助剤」ともいうべきドリンクも登場する。好きなことをする時は精神的にも最高のコンディションでいたい、というのは自然な欲求かもしれない。
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