みらい博2017「好きの未来像」
これからの社会への提言熱動資本を活かそう
生活者の[好き]の「生みだす・巻きこむ・身をたてる」への変化は、生活者が思いを持つだけでなく自らアクションを始めるという意味で、「熱意から熱動へ」と捉えることができます。そして、私たちがこれからの社会へ提言したいのは、「熱動資本を活かす」という考え方です。これは、社会の原動力となる「資本」として、企業が持つ資金や設備に加えて、人びとの「熱動」を活かそうということです。
それでは、熱動資本が活かされた未来の社会とは、どんな姿なのでしょうか。ここからは、考えられる大きな社会像を提示するとともに、より具体的にイメージしていただけるよう、そこでの生活者の暮らしの未来像を、製品/働き方/カルチャーなどのカテゴリー別にご紹介します。
場所
感性自治体
ある対象が好きな人だけで集まる都市共同体が登場。過疎地や巨大艦船をクラウドファンディングで共同体化する。アイドル好きが集まる村、熱心なグルメだけが暮らすマンションなど特定の趣味を持つ人びとが集まり、国籍など関係なく暮らしていくようになる。
同人ホーム
好きなことを生涯追い続けるのが普通になり、特定の[好き]を持った人同士で入居するタイプの老人ホームが普及。みんなでひとつの好きなことに打ちこめる環境が、高齢者の健康寿命を延伸し、結果的に社会全体の医療費削減にも寄与する。
好園
公演が子ども向けの遊具を中心とする公共の遊び場であるならば、「好園」は大人たちがそれぞれの[好き]に熱中できる、大人の遊び場である。大がかりな実験から仮想空間ライブ、特殊パフォーマンスまで、基本的に何をやっても怒られないことが特徴。
バリスタ場
コーヒー愛好家の拡大とその[好き]の深化に応えるため、好みのコーヒー豆だけをその場で購入し、挽いたり淹れたり焙煎までも完全セルフで思い通りの味を追求できるカフェ「バリスタ場」がオープン。淹れることだけを楽しみたい、と流しのバリスタ化する人も現れる。
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