みらい博2017「好きの未来像」

これからの社会への提言

熱動資本を活かそう

生活者の[好き]の「生みだす・巻きこむ・身をたてる」への変化は、生活者が思いを持つだけでなく自らアクションを始めるという意味で、「熱意から熱動へ」と捉えることができます。そして、私たちがこれからの社会へ提言したいのは、「熱動資本を活かす」という考え方です。これは、社会の原動力となる「資本」として、企業が持つ資金や設備に加えて、人びとの「熱動」を活かそうということです。
それでは、熱動資本が活かされた未来の社会とは、どんな姿なのでしょうか。ここからは、考えられる大きな社会像を提示するとともに、より具体的にイメージしていただけるよう、そこでの生活者の暮らしの未来像を、製品/働き方/カルチャーなどのカテゴリー別にご紹介します。

仕組み

カラダ納税

好きなことを通じて在住地域に貢献できる人は、住民税を納める代わりに[好き]を納めることが可能になる。例えば、本好きが図書館に勤務、カメラ好きが自治体行事の記録係に。ストレスなく地域の行政に参加できるため、自然と自治体との距離も縮まる。

マネタイズ学科

対象のモノをどうやって売るかを考えるマーケティングではなく、世の中にあふれる[好き]をどう価値化し、ビジネスとして成立させるかを考える「マネタイズ」が学問として定着。各教育機関にも「マネタイズ学科」が設立され、多くのマネタイザーを輩出するようになる。

好奇心の時間

自分の価値観にとらわれることなく、何にでも好奇心を持つことが、新しい[好き]を育むにはとても重要。幼少期からこの「好き力」を伸ばすために、小学校では新たに「好奇心の時間」を制定。各界のスペシャリストを招いて、好奇心の重要性やその価値を教えていく。

プロ準一級

料理や音楽などの教室が、その技術や知識が一定以上習熟した生徒に対して、プロ一歩手前として「準一級」の資格を付与する。これを持つ生徒は、自分の所属する教室で「準一級講師」として教壇に立つことが可能に。彼らによる授業は通常のものよりも割安で受講できるため、新規生徒の獲得にも寄与する。

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みらい博2017 「好きの未来」

  • 発行日:2017/1/25
  • 価格:4,000円(税別)
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