4月の消費意欲指数
4月の消費意欲指数は前年並み。 早くも、消費再増税を見据え「出費を控える」との声が出始める
4月の消費意欲指数は46.8点となり、前月比は+1.0ポイントでほぼ横ばい。前年同期比も+0.9ポイントと同水準の消費意欲となっています。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
4月のポイント
POINT
1
消費意欲指数は前年並みだが、新年度で消費に前向きになる声は増加
1
- 4月の消費意欲指数は46.8点で、前年同月と同水準です。消費意欲の理由(自由回答)をみると、「季節の変わり目で、新しいものがほしくなる」「春物の洋服がほしい」など、新年度ならではの消費に前向きな声が前年同月より増えています(15年4月133件→16年4月155件) 。
POINT
2
消費再増税(10%へ)の影響が、前回(8%へ)の増税時より早く出始める
2
- 新年度らしい理由で消費に前向きな声が増える一方で、「消費税が上がるから、出費を控える」など、消費再増税を見据えた声が早くも出始めています(16年3月1件→16年4月33件)。前回(8%へ)の増税時は、増税のおよそ半年前(2013年11月)から増税に関する声が挙がり始めました。しかし、今回(10%へ)の再増税は、およそ1年前から増税を意識する声が挙がり始め、前回より早く影響が出始めているのがわかります。
POINT
3
「増税前に買いたい」ではなく「増税に備えて出費を控える」傾向に
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- 消費再増税に関する声を、前回増税した時と比較すると、前回は「増税前に買いたい」と消費につながる声も挙がっていました。しかし、今回はそうした声はほとんどみられず、現時点では「消費再増税に備えて、出費を控える」といったマイナスの声ばかりとなっています。
- 前回の増税で生じた生活者の節約志向が、まだ根強く残る状況で予定されている消費再増税。前回の増税時よりマイナス影響が大きくなる可能性も考えられるので、今後も消費意欲の動向に注目していく必要がありそうです。
(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |