5月の消費意欲指数
5月の消費意欲指数は45.8点で、前年同月比-2.4ポイント。
“大型連休への期待”と“将来への不安”の狭間で低調な消費意欲
5月の消費意欲指数は、45.8点で、前月比は-1.1ポイント。前年同月比は-2.4ポイントとなり、ゴールデンウィークはあるものの、消費意欲は伸びずに低調模様です。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
5月のポイント
POINT
1
将来不安で「金銭的な理由で消費を控える」人が増加
1
- 5月の消費意欲指数は、45.8点で前年同月比-2.4ポイントとなっています。消費意欲の理由(自由回答)を見ると、「金銭的な理由で消費を控える」という声が、前年同月比・前月比ともに増加(15年5月275件、16年4月251件→16年5月311件)。特に、「将来の不安が消えず、少しでも貯蓄を増やしたい」など将来への不安を語る声が目立ちます(15年5月60件、16年4月46件→16年5月67件)。
POINT
2
一方で、「ゴールデンウィークで消費意欲が高まる」人も前年より増加
2
- 「金銭的な理由で消費を控える」人が増えている一方で、 「ゴールデンウィークがあるから、買物をしたい」など大型連休を理由に消費意欲が高まる人も前年同月より増えています(15年5月67件→16年5月96件)。今年のゴールデンウィークは、平日2日休めば、10連休も可能な大型連休となるためか、「旅行の予定がある」など具体的な出費予定のある人が前年同月を上回っています(15年5月103件→16年5月134件)。
POINT
3
“大型連休への期待”と“将来への不安”の狭間で低調な消費意欲
3
- 5月の消費意欲の理由の中に、「ゴールデンウイークがあるのでいつもより出費が多くなると思う。しかし、思い切って使う気にはなれないので、真ん中をとって50点」という声がありました。この声が象徴するように、5月は “大型連休への期待”を抱いていながら、 “将来への不安”からくる節約志向も根強く働き、その狭間で消費意欲が低調な生活者の意識が伺えます。
(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
---|---|
調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |