8月の消費意欲指数
消費意欲指数は前年並みも、夏らしい消費に関する意欲は減少傾向
8月の消費意欲指数は49.7点。前月比+1.1ポイント、前年比-0.4ポイントと、ほぼ前年並みとなりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
8月のポイント
POINT
1
指数は前年並み。一方で、夏の買い物や行楽への意欲は前年から減少
1
- 夏休みや帰省のシーズンである8月は、毎年50点前後の高い消費意欲指数を示す月です。今年は50点には届かなかったものの、前月からは1.1ポイント上昇。特に買いたいモノ・利用したいサービスでも、「旅行」「外食」「レジャー」などの夏の行楽への意欲が前月より20件以上増加しています。
- 一方で、前年との比較では「ファッション」が前年より20件以上減少しており、「旅行」「外食」「レジャー」も前年比では減少。消費意欲指数の理由(OA)をみても、夏休みの買い物や夏物衣料の購入などの季節消費への意欲をあげる声(2018年8月171件→2019年8月158件)や「セールがあるので買いたい」という声(2018年8月51件→2019年8月26件)が前年より減少しています。梅雨が長く、なかなか夏らしい天気にならないことが、夏の消費への意欲に影響しているのかもしれません。
- なお、「今月までに多く使ったのでセーブしたい」(2018年8月42件→2019年8月62件)、「金銭的な余裕がない」(2018年8月97件→2019年8月131件)といった経済的な余裕のなさに関する声も大きく増加しています。指数は前年並みながら、実際の消費にどれだけ結びつくかは不透明といえそうです。
POINT
2
増税を理由に「控えたい」の声と「買いたい」の声が共にあがっている
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- 「消費税増税を理由に消費を控えたい」という声は、今月も21件あがっています(2019年6月13件→2019年7月19件→2019年8月21件)。
- 一方で、先月に増加した「増税前に買いたい」との声も引き続き増加しています(2019年6月3件→2019年7月19件→2019年8月27件)。増税に関する声がどう推移していくかは、今後の動向を見守りたいところです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |