来月の消費予報

生活者の消費動向をいち早くお伝えします

2020.12.23

1月の消費意欲指数

1月の消費意欲指数は、前月から大きく低下。1月としては過去最低水準に

2021年1月の消費意欲指数は48.6点。前月比-6.3ptの低下、前年比±0.0ptで同スコアとなっています。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

1月のポイント

POINT

1

コロナ再燃の影響から、消費意欲指数は例年より低水準に

  • クリスマスや年末などのイベントシーズンを終えた1月は、例年消費意欲指数が低下する月です。今年も前月から-6.3ptの低下となりました。
    また今月の48.6点は、9月の消費税増税の影響のあった前年と同じ値で、過去最低値だった2018年(48.5点)と同水準となっており、例年1月と比べると低めとなっています。
  • 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、9月以降減少していた、消費にネガティブな回答(「今月までに使った反動で節約」など)は、5か月ぶりに増加に転じており(2020年9月1,048件→10月974件→11月957件→12月775件→2021年1月970件)、コロナ禍に関連する、消費にネガティブな回答(「コロナで外出・買物ができない」など)でも同様の傾向となっています(2020年9月376件→10月256件→11月178件→12月149件→2021年1月253件)。
  • また、消費意欲指数が50点を超えていた前々年1月と比べると、「新年・お正月だから」(2019年1月90件→2020年1月72件→2021年1月48件)、「セール・福引」(2019年1月176件→2020年1月136件→2021年1月81件)、「欲しいものがある」(19年1月123件→20年1月114件→21年1月87件)などが減少する一方、収入減、ボーナス減など「金銭的理由での節約・我慢」(2019年1月103件→20年1月84件→21年1月152件)が増加するなど、コロナ禍の影響が再び高まりつつあるようです。

POINT

2

消費意向も多くのカテゴリーで低下

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は、26.7%で、前月比-11.9ptと大きく低下、前年比は消費意欲指数と同様に増税の影響もあり、+0.6ptの横ばいとなっています。
  • カテゴリー別の消費意向については、前月増加していた「食品」「外食」「ファッション」を中心に、16カテゴリー中11カテゴリーで20件以上減少しています。 

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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