8月の消費意欲指数
物価上昇と猛暑の影響で、 消費意欲指数は8月として過去5年の最低値に
2022年8月の消費意欲指数は48.6点。前月比は+0.1pt、前年比では-0.2ptと、ともに横ばいになりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
8月のポイント
POINT
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コロナ禍の影響は薄らぐも、物価上昇や猛暑の懸念が消費意欲を抑制
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- 例年8月は、夏休みやお盆、帰省のシーズンで、消費意欲指数がひとつの山場となる月です。今年は7月から横ばいで、8月として過去5年の最低値だった前年をわずかながらも下回りました。
- 消費意欲指数の理由(OA)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(7月396件→8月372件)の数はあまり変わらず、ネガティブな回答(7月819件→8月887件)は増加しています。具体的にポジティブな回答では、前月と比べて「(夏休みがあるからなど)季節的な意欲向上(7月94件→8月115件)」「旅行の予定がある(7月43件→8月52件)」が増えている一方で、「(ボーナスなどで)金銭的に余裕がある(7月71件→8月30件)」は減少しています。ネガティブな回答では、「値上がり/物価高(7月113件→8月161件)」が前月からさらに増加していたり、「暑い季節は出かけたくない(7月21件→8月109件)」が大幅に増えています。
- また、前年と比べると、消費にポジティブな回答(21年8月395件→22年8月372件)、ネガティブな回答(21年8月902件→22年8月887件)とも大きな増減はありませんでした。具体的な回答では、「コロナで外出自粛」などのコロナ禍に関するネガティブな回答(21年8月167件→22年8月18件)は大幅に減少する一方、「値上がり/物価高(21年8月2件→22年8月161件)」や「暑い季節は出かけたくない(21年8月33件→22年8月109件)」など、前年とは異なる問題が多くあがっています。
- 物価上昇や猛暑への懸念により、8月の消費意欲は抑え気味になりそうです。(また、今回の調査実施の後、新型コロナ感染者数が増えており、その影響も現れるかもしれません。)
POINT
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消費意向は「食品」「飲料」で前月比・前年比ともに増加
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- 「特に買いたいモノ・利用したいカテゴリーがある」人は28.5%で、前月比は+0.8ptの微増、前年比は+1.4ptの増加となりました。
- カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「飲料」「レジャー」が20件以上増加し、「ファッション」が20件以上減少しています。また、「食品」「飲料」は前年比でも20件以上増えました。
- 暑さ対策で飲料や食べやすいもの、さらに値上げへの備えもあって、食品、飲料の消費意向が高まっているようです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |