5月の消費意欲指数
5月の消費意欲指数は、同月として過去5年間の最高値に。 物価高の影響はみられるも、大型連休や旅行への意欲が向上
2023年5月の消費意欲指数は47.6点。前月比は-0.1pt、前年比では+0.7ptとともに横ばいとなりました。
消費意欲指数とは
モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。
カテゴリー別 消費動向
前月比/前年比で20人以上増加
前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。
5月のポイント
POINT
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物価高の影響は続くも、大型連休や旅行への意欲が好調
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- 大型連休のある5月の消費意欲指数は、新生活で消費意欲の高まる4月からあまり変化のない月です。今年も前月比は-0.1pt、前年比では+0.7ptと横ばいでしたが、過去5年間の5月でみると最高値(2021年と同値)となりました。
- 消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(4月346件→5月406件)は増加し、ネガティブな回答(4月879件→5月837件)は減少しています。具体的にポジティブな回答では、「大型連休がある(4月2件→5月101件)」や「旅行の予定がある/行きたい(4月19件→5月39件)」など、5月らしい回答が増えています。ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(4月207件→5月148件)」が3割ほど減少しましたが、1年前の2022年5月に急浮上して以降、高い水準が続いています。
- 前年と比べると、消費にポジティブな回答(22年5月389件→23年5月406件)はやや増加し、ネガティブな回答(22年5月857件→23年5月837件)はやや減少しました。具体的にポジティブな回答では、「(大型連休がある/気候的に外出が増えそうなど)季節的な出費(22年5月174件→23年4月201件)」がやや増えています。ネガティブな回答では、「物価高・値上げ・円安(22年5月106件→23年5月148件)」は増加していますが、「欲しいものがない・意欲がない(22年5月396件→23年5月345件)」「(コロナで必要なもの以外は買う気にならないなど)コロナ禍に関するネガティブな回答(22年5月67件→23年5月3件)」が減少しています。
- 物価高の影響は依然みられるものの、コロナ禍は落ち着き、5月特有の大型連休に向けた消費意欲は顕在なようです。
POINT
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消費意向は、「レジャー」「化粧品」「飲料」などのカテゴリーで増加
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- 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は27.9%で、前月比では+1.1pt上昇し、前年比では+0.4ptと横ばいでした。
- 16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比で20件以上増加したのは「レジャー」、減少したのは「ファッション」でした。また、前年比では、20件以上増加したのは「化粧品」「飲料」で、減少したカテゴリーはありませんでした。「レジャー」や「化粧品」「飲料」など一部のカテゴリーで、大型連休に向けて消費意向が高まりそうです。
ニュース・リリース資料
PDFを読む(サンプル画像)
2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。
調査概要
調査目的: | 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。 |
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調査地域: |
①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県) ②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県) ③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県) |
調査方法: | インターネット調査 |
調査時期: | 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始) |
調査対象: | 20歳~69歳の男女 |
サンプル数: | 1,500名(①~③の各地域500名) ※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付 |