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2024.08.29

9月の消費意欲指数

夏休みの反動や物価高の影響で、9月の消費意欲指数は前月比減。 「旅行」「飲料」など幅広いカテゴリーで意向が高まらず

2024年9月の消費意欲指数は45.8点。前月比で-1.5pt、前年比でも-1.4ptと、ともに低下しました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

9月のポイント

POINT

1

消費意欲は、例年同様8月から低下。一旦落ち着いた物価高の影響も再燃

  • 例年9月は、夏休みや帰省シーズンの8月に比べて消費意欲指数が低下する月です。今年も前月比で-1.5pt、前年比でも-1.4ptと、ともに低下しました。
    消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて、消費にポジティブな回答(8月364件→9月291件)は減少し、ネガティブな回答(8月840件→8月888件)は増加しました。具体的には、ポジティブな回答で、「(夏休み・連休があるからなど)季節的な意欲向上(8月140件→9月65件)」「旅行の予定がある・行きたい(8月68件→9月32件)」が減少しています。ネガティブな回答では、「欲しいものがない・すでに買った(8月248件→9月312件)」「今月までに多く使った反動で節約(8月54件→9月97件)」が増加しました。また、8月に減少していた「物価高・値上げ・円安」は、再び増加(7月155件→8月82件→9月110件)しました。
    前年比では、消費にポジティブな回答(23年9月302件→24年9月291件)、ネガティブな回答(23年9月880件→24年9月888件)ともに横ばいとなっています。具体的には、ポジティブな回答で、「出費の予定・欲しいものがある(23年9月157件→24年9月137件)」がやや減少し、ネガティブな回答では、「金欠・収入減などで余裕がない(23年9月67件→24年9月87件)」がやや増加した程度で、ポジティブな回答、ネガティブな回答ともに、大幅に増減した項目はありません。
    夏休みや帰省シーズンを終えたことで節約意識が強まったことに加え、物価高への懸念が再び高まっており、例年と同様、9月の消費意欲は控えめになると予想されます。

POINT

2

消費意向は「旅行」「飲料」「レジャー」など、幅広いカテゴリーで前月比減

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は23.2%で、前月比では-4.9ptと大幅に低下し、前年比でも-1.6ptと低下しました。
    16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「旅行」「飲料」「レジャー」「外食」「食品」「ファッション」「理美容」「家電・AV」の8カテゴリーが20件以上減少しました。前年比では20件以上増減したカテゴリーはありません。夏休みや帰省シーズンを終え、旅行やレジャー、食関連など、幅広いカテゴリーで消費意向が落ち着く月となりそうです。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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