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2024.09.30

10月の消費意欲指数

10月の消費意欲指数は、節約意識により過去5年の同月最低値に。「食品」など秋らしいカテゴリーのみ、前月から消費意向高まる

2024年10月の消費意欲指数は44.4点。前月比で-1.4pt、前年比でも-2.1ptと、ともに低下しました。

消費意欲指数とは

モノを買いたい、サービスを利用したいという欲求を 100点満点で回答してもらった集計値です。

カテゴリー別 消費動向

前月比/前年比で20人以上増加 前月比/前年比で20人以上減少
「来月、特に買いたいモノ・利用したいサービスがありますか?」という問いに「ある」と回答した人を対象に、具体的に「特に買いたいモノ・利用しいサービスは何ですか?」と質問した結果を前月と比較して作成。

10月のポイント

POINT

1

秋らしい意欲は高まるも、節約意識も強まり、消費意欲は前月比・前年比減

  • 10月の消費意欲指数は、前月と同水準で推移することが多いですが、今年は前月比で-1.4pt、前年比でも-2.1ptと、ともに低下し、過去5年間の10月として最も低い数値となりました。
    消費意欲指数の理由(自由回答)をみると、前月と比べて消費にポジティブな回答(9月291件→10月360件)は増加し、ネガティブな回答(9月888件→10月872件)は横ばいとなりました。具体的には、ポジティブな回答で、「(秋服が欲しい・食欲の秋など)季節的な意欲向上(9月65件→10月120件)」が増加しています。ネガティブな回答では、「金銭的な理由で節約・我慢(9月169件→10月202件)」が増加し、「暑い季節は出かけたくない(9月32件→10月2件)」が減少しました。
    前年と比べると、消費にポジティブな回答(23年10月322件→24年10月360件)は増加し、ネガティブな回答(23年10月888件→24年10月872件)は横ばいとなりました。具体的には、ポジティブな回答で、「(自分へのご褒美など)満足のため(23年10月32件→24年10月53件)」がやや増加しています。ネガティブな回答では、「今月までに多く使った反動で節約(23年10月65件→24年10月96件)」が増加しました。また、「物価高・値上げ・円安」は前年から減少(23年10月173件→24年10月121件)しつつも、前月からは微増(9月110件→10月121件)しており、依然高い水準となっています。
    秋らしい意欲は高まっているものの、物価高の影響などにより金銭的に余裕が持てず、節約意識が高まっている様子がうかがえ、10月の消費意欲指数は例年より低めとなりそうです。

POINT

2

消費意向は秋らしいカテゴリーで前月比増も、幅広いカテゴリーで前年比減

  • 「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.6%で、前月比では+3.4ptと大幅に上昇し、前年比でも+0.9ptとやや上昇しました。
    16カテゴリー別の消費意向をみると、前月比では「食品」「ファッション」「旅行」の3カテゴリーが20件以上増加しました。一方、前年比では、「外食」「ファッション」「日用品」「スマートフォン・携帯電話」「書籍・エンタメ」の5カテゴリーが20件以上減少しました。「食品」「ファッション」「旅行」といった秋らしいカテゴリーでは前月より消費意向が高まりそうですが、前年からは幅広いカテゴリーで低下することが予想されます。

ニュース・リリース資料

PDFを読む

(サンプル画像)

2012年5月から最新月までの「消費意欲指数(点)」と「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある人の割合(%)」について、 全調査データのダウンロード提供を開始しました。性別、年代別、エリア別などの詳細データを収めた集計表(Excelファイル)と利用ガイド(PDF)をダウンロードしていただけます。集計表(Excelファイル)にはボタンひとつでグラフが作成できるマクロ機能がついています。

調査概要

調査目的: 消費動向にフォーカスをあてた質問を毎月聴取することで、生活者の気持ちの変化を時系列で読み解く。
調査地域: ①首都40km圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、茨城県)
②名古屋40km圏(愛知県、岐阜県、三重県)
③阪神30km圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県)
調査方法: インターネット調査
調査時期: 毎月上旬に実査(2012年4月から調査開始)
調査対象: 20歳~69歳の男女
サンプル数: 1,500名(①~③の各地域500名)
※各地域ごとに、人口構成比(性年代10歳刻み)にあわせて割付

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