「競いあうから」から「巻きこむ」へ

夫婦で始めた猫グッズ集め
今では周りを巻きこんで拡大中

東野ひろあきさん

57歳男性 東京都

放送作家。妻と家猫2匹、通い猫1 匹と生活。“猫ホリック”を自称し、猫グッズを収集。BS日テレ「わんにゃん倶楽部」、Facebook ページ「東京猫組」などを通じて猫との暮らしを世の中に発信中。ホームページ「猫好きにだけ見える街〝にゃなか〟」(http://nyanaka.com/)も公開中

[好き]の未来を体現するかのように、高い熱量をもって自らの[好き]を追求している生活者たちがいます。彼ら・彼女らはまさに「好きの達人」!
生活総研では、そんな「好きの達人」たちにインタビューを行ないました。今回は自分の[好き]に周囲をどんどん「巻きこみ」、影響を与えながら、[好き]を拡大している達人のお話です!

きっかけは、リアルな猫の感触

元々、私は動物がそんなに好きではなかったんです。猫を好きになるきっかけは2 0 年ほど前。妻とアメリカに旅行した時、宿泊先に猫がいて、私がベッドで寝ているところに乗っかってきたんですよ。その時に感じた重みや温かさ…。もう一気に猫が好きになってしまいました(笑)
私と反対に妻は、子どもの頃から犬や猫に囲まれて暮らしていて大の動物好き。猫グッズ集めは、そんな彼女と共通の[好き]になっています。

猫グッズ集めの“同志” 奥様&愛猫

所狭しと並ぶ猫マグネット

猫グッズを集め続けて5年。今や5,000点超!

住んでいたマンションの部屋が殺風景で、「どうせならたくさん猫グッズを置いて賑やかにしましょう」と妻が言ったのをきっかけに、夫婦でグッズを集め始めました。最初は猫のシールやステッカーから。それがどんどん広がって、人形や食器、雑貨、猫が描かれたC D やワインに至るまで…とにかく集めるようになりました。5 年間こつこつ集め続けて、今では5,000点を超えていますね。

5,000 点を超える猫グッズ ( の、ほんの一部!)

周りを巻きこんで、[好き]が拡大

数年前から自宅を「ねこぶつ館」と称して、集めた猫グッズを公開したんです。妻の友人やいろいろな人が見に来てくれたんですが、ありがたいことに、見に来た人からその後連絡があるんです。「東野さん、こんな猫グッズあったよ」って。旅行先で見つけたからとお土産でいただくこともありますし、フェルト作家の知人は、わざわざフェルトでつくった猫を持ってきてくれました。我が家の猫グッズに触れた人たちが「猫グッズ探すの面白いね」と言って協力してくれるのは、意外な面白さだなと感じますね。

2015年からは、同じ猫好き仲間を巻きこんで「東京猫組」というユニットをつくりました。ホームページやSNSで猫関連の写真をアップして、周りへの情報発信にも力を入れ始めたんです。現在はさらに猫好きの著名人の方と組んで「にゃなか」というサイトも立ち上げました。せっかくなので自分の[好き]をいろいろな人たちに伝えていきたいですね。

「ねこぶつ館」の展示品を説明

将来は、旅行会社も巻きこんで「猫旅」も!?

妻とは猫グッズ集めと並行して、「猫旅」にも年に1、2 回は出かけています。その名の通り、猫のいるスポットに行く旅です。「猫を見るためにハワイに行く人、うちら以外いるかな?」なんて、妻と笑ってます。そのうち旅行会社と組んで「猫旅」を企画して、猫好きたちと皆で旅行できたら面白いですね。コースはバッチリ。ガイド本には載ってないスポットも、たくさん頭に入ってますよ!

猫スリッパだけでも、いろいろあります

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