生活者インタビュー
ラジオは ひとりで集中。 相槌まで 漏らさず聴きたい。
ソロコさん
(39歳)
東京都在住。フリーライター&編集者。夫と息子(1歳4か月)と3人で暮らす。趣味は、音楽やお笑いのライブ鑑賞、お気に入りのパーソナリティのラジオ番組を聴くこと。
「没入」と「リピート」はひとりの特権
私にとってラジオを聴きながら料理をしているのはひとりの時間なんですが、大好きなラジオ番組は、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンで集中して聴いています。没入しないと聴き逃してしまうような細部の情報もすべて漏らさず聴きたいので。そしてお気に入りのラジオ番組は繰り返し聴きます。何度も聴くことで、相槌の打ち方や、話の振り方がうまいな……など、新たに気づくことがあります。それってひとりで没入してないと気づけない。それがとても楽しいなと思います。自分のタイミングでリピートできるのはひとりの特権だと思うんですよね。
自分が感じたことを、
人の意見に「上書き」されたくない
興味深い活動をされている作家さんのトークショーはひとりで行くことが多いです。楽しみつつも仕事の参考になるかも、という思いもあり、何かしら学びに行っている感じです。トークショーで感じたことをメモしたり、手帳にまとめることで、学んだことを自分のなかできちんと消化したいと思っています。仮に誰かと一緒に行って、その人が面白い視点で考えられる人だったら、自分の考えが上書きされてしまうかもしれない。だからひとりで行くようにしていますね。
「お互いさま」だから夫への後ろめたさはゼロ
出産前は、ひとり時間があって当たり前だと思っていましたが、今は夜に出歩くのも、何をするにも家族との調整が必要です。そのうえで、ひとり時間がとれたら「ラッキー」。せっかくだから、その時間に本当に見たいもの、やりたいことを思い切り楽しみたいと思っています。夫もアイドルのライブに行くのが好きで、各自の時間はできるだけ好きにとろうという感じで、特に夫婦間の縛りやルールはありません。ですから「お互いさま」という気持ちが根底にあるので、ひとり時間を楽しんでいるときに夫に対する後ろめたさはゼロです。でも息子に対しては、「大丈夫かな」「ちゃんとご飯食べたかな」など心配な気持ちはありますね。
自分や家族のために日常に「余白」を持つ
ライターという仕事柄、出演者や取材先のスケジュールが最優先で、最終的にスケジュールを合わせるのは自分。それに、ママは朝起きてからお迎えまでの時間、分単位で動いています。私はフリーランスなので会社勤めのママよりは自由な時間を持てているかもしれませんが、自分優先の生活ではなくなっているのは事実です。ですので息子のためにも仕事のためにも予定を埋め過ぎないよう、予定のない時間、つまり「余白」を持っておいて、何かあったときにすぐ対応できるよう意識しています。