コロナ禍と生活者

コロナ禍における生活者の暮らしや価値観の変化をお伝えします。

第4回 新型コロナウイルスに関する生活者調査(2020年7月)

7月の「生活自由度」は61.4点 前月から約4ポイント上昇で最高値更新
「家から外へ」のシフトが緩やかに進むも、約7割は「この夏旅行の予定ない」

博報堂生活総合研究所は2020年7月、新型コロナウイルスの感染が拡大している昨今の生活者意識や行動について「新型コロナウイルスに関する生活者調査」を実施いたしました(調査実施は7月2〜6日、対象は首都圏・名古屋圏・阪神圏の20〜69歳の男女1,500名、一部調査項目については3月より実施 調査概要はPDFの11ページ参照)。

感染拡大以前の普段の状態を100点としたとき、現在の状況下における「生活自由度」が何点くらいかをきいたところ、61.4点となりました。6月19日付で都道府県外への移動制限が解除されたこともあり、6月調査の数値から4.4ポイント上昇し、4回の調査で最高値となりました。
また新型コロナウイルス感染拡大に伴う不安や、抑制している行動、変化している行動など41項目について尋ねたところ、【不安度】については「経済の停滞に不安を感じる」(83.1%)をはじめ、6月調査からほぼ横ばいとなりました。【行動抑制度】は「外食を控えている」(74.8%)など全ての項目で6月から減少。また【行動変化度】は各項目の増減はまちまちですが、「外出を控え、家の中でできる娯楽を楽しんでいる」(71.1%) など、屋内型の行動の減少が目立ちました。行動抑制は徐々に緩んでおり、行動の「家から外へ」のシフトが続いている様子がうかがえますが、この夏の国内外旅行やお出かけについては、「特に予定はない」が69.8%となりました。

本調査は当面の期間実施し、毎月第3・4週頃に発表する予定です(今後の状況変化により、調査内容等を変更する可能性があります)。

新型コロナウイルス影響下での「生活自由度」

【質問文】 新型コロナウイルス感染拡大以前の普段の状態を100点、感染拡大により極めて不自由を強いられる状態を0点とすると、あなたの現在の暮らしの自由度は何点くらいでしょうか?

※数値は小数第2位まで集計していますが、本レポートでは小数第1位まで(小数第2位を
四捨五入)を表示しているため、点数差は見た目の数値と異なる場合があリます。

新型コロナウイルス影響下での意識・行動【一部抜粋】

【質問文】 新型コロナウイルスの流行に関連して、次のような意見があります。それぞれについて、あなた自身のお気持ちや行動にもっとも近いものをひとつずつお答えください。(単一回答:あてはまる/ややあてはまる/あまりあてはまらない/あてはまらない)

今年の夏の旅行・お出かけ予定

【質問文】新型コロナウイルス禍に関連して、政府による、都道府県をまたぐ移動の自粛要請が6月に解除されましたが、今年の夏の旅行やお出かけの予定について、あてはまるものを、いくつでもお選びください。(複数回答)

詳しくは、こちらのPDFをご覧ください。

ニュース・リリース資料

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