40代おじさん・ロンブー淳 人生満点じゃない理由は日光東照宮?
–日経クロストレンド 連載⑮–
こちらは「日経クロストレンド」からの転載記事です。
博報堂生活総合研究所の前沢裕文氏(44歳)が、同じ「40代おじさん」であるロンドンブーツ1号2号の田村淳さんを対談相手に迎えた記事の後編。40代おじさんに関する見解を話してくれた前編から、自身の幸福観、夢の成功体験の重ね方、遺書を書くことのすすめへと話は広がり……同性代男性への愛情あふれる助言や提案が相次いだ。
<前編はこちら>
前沢 裕文(以下、前沢):
近々「幸福」に関する生活者調査を予定していまして、その中で「これまでの人生を振り返って、あなたの人生に点数をつけるとしたら100点満点中何点ですか?」という質問と、「日本人全体を100人としたとき、あなたは何番目に幸せだと思いますか?」という質問をしておりまして。淳さんにもお伺いしたいのですけど、いかがですか?
田村 淳(以下、田村):
僕、絶対トップ5に入っている自信がある。1位って言い切らないのは、「わあ、あの人かっこいいな」とか「わあ、あんなふうになりたい」と思う感覚があるので、トップ1じゃない。
だけど、トップ5に入っているってすごく自信を持てるのは、そこは他人との比較ではなくて、自分自身の満足度が高いからです。やりたいことをやれている人生で、家族がいて、娘が生まれて、だからどの瞬間もすげー幸せなんですよ。
最近よく思うんですけど、一日のスピードが目まぐるしいんですね。年を取ったら時がたつのが早くなるっていうけど、自分なりに分析した結果、満たされていることが多いから。
あっという間に、シュッシュッシュッシュッて終わっちゃうんですよ。子供といる時間が楽しいから、シュッて終わるし。仕事している時間も楽しいから、シュッて終わる。趣味でやっているギターの時間、シュッて終わる。英語の勉強している時間、シュッて終わる。昔よりもダラーっと生きていないので、スピード感がめちゃめちゃ速い。
だから、トップ5……トップ3でもいいくらいだと思う。
前沢:とすると、点数的には100点ですか?
田村:98点……かなあ。絶対に残すようにしているんですよ。
前沢:満足しきらないように?
田村:徳川家康が日光東照宮を完全につくらなかったという話が好きで。未完成の場所をたくさん残しているんですよ、わざと。100だと満足しちゃうからちょっと残すっていう、その話が好きで。だから自分に100点なんて絶対に与えないし、「まあ100点じゃないだろうなあ」と思いながら生きたい。
→続きは日経クロストレンドのページからご覧ください。
<日経クロストレンド「30年のデータで解析! 生活者の変化潮流」>
第1回ーー 「43歳からおじさん」が調査で判明! 「7つの特徴」を大分析
第2回ーー 足りないのはお金より時間 40代おじさんの幸せは“時産”にあり
第3回ーー たこ焼きが1位? 和食が消えた? 好きな料理ランキング大激変
第4回ーー シュフからシェフに! オンラインで「我が家の食卓」が変わる
第5回ーー 40代おじさん必読! J.Y. パーク氏に学ぶ 「褒めワード」ベスト5
第6回ーー 世代間ギャップを学べる魔法の質問 「お金持ちって誰ですか?」
第7回ーー 「お金持ちへの憧れ」は徐々に減る?若者はなりたい自分を投影
第8回ーー 40代おじさんに黄信号 「男女平等感」が世の中とズレている!?
第9回ーー 40代おじさんの意識を精神科医が分析 悲しい性をメッタ斬り!?
第10回ーー40代おじさんの生き様は「30点」? 精神科医による処方箋
第11回ーー40代おじさんはキス派?ラブレター派? 二択から見える意識
第12回ーーZ世代とシニア、上司と部下の板挟みで、40代おじさんは右往左往?
第13回ーー「40代おじさん」の妻は幸せか?夫婦間ギャップに見る危機
第14回ーーロンブー田村淳が思う「かっこいい40代おじさん」とその理由
プロフィール
ロンドンブーツ1号2号 田村 淳
1973年12月4日生まれ、山口県出身。バラエティー番組や経済・情報番組などでレギュラー多数。海外での起業、慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科への進学など、タレントの枠を超えて活躍の場を広げている。また、Twitter、Instagram、YouTubeチャンネル「ロンブーチャンネル」、オンライン/オフラインコミュニティー「田村淳の大人の小学校」の他、遺書動画サービス「ITAKOTO」の発案など、デジタルでの活動も積極的に行う