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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • わが家の10大ニュース

    年末特集は「わが家の10大ニュース」。日米の主婦(135人/30人)に答えてもらった。「娘の初潮でお赤飯を炊いた」(日)から「メルセデスを買った。コンピュータを始めた」(米)まで、1981年1年間の「普通の人々の特別な思い出」がズラリ。ちなみに、シングルNo.1は「ルビーの指環」、ベストセラーは「窓際のトットちゃん」、そしてニュース1位は「スペースシャトル帰還」だった。

    1981/12/24
  • 食世代

    グルメ時代を反映して「食」の大特集。上野と渋谷で高校生以上の男女各100人に聞いた。食べ残し、ご飯、お母さんの味、給食等に対するイメージには世代間の相違がクッキリと出た。グルメであることを自認する新中年(団塊世代)対健康食品志向の高年世代、あるいはグルメ派の上野対健康食派の渋谷といった対立構図も見える。この時点で日本の食糧自給率は33%。

    1981/11/27
  • <特集1>ミセスのミス
    <特集2>ミセスのモヤモヤ

    主婦を3つの要素=MIS(=Money・Information・Service)から分析。家族型、家事型、交際型、自立型の4タイプに分類しそれぞれの意識や行動を探った。「閉じ込められた主婦」という当初の予想イメージとは違って、専業の道を選んだ信念と自信が感じられる結果となっている。総じて自立型主婦への志向が全員に見られるのも時代の反映だろうか。

    1981/11/04
  • <特集>フィップ・アップ!

    人と人や人とモノとの間で交わされる第一印象の送信と受信の力がFIP(=First Impression Power)。あらゆるものが高速化した現代では第一印象こそがすべてを決定づけるとし、第一印象を5つのタイプに分類、あわせてFIP UP(第一印象力向上)の具体策を理論と実践の両面から展開している。FIP論が広告表現のトレンドにも合致するか否かの検証も試みた。

    1981/10/19
  • EXPO`85

    この号発刊の直前に「ポートピア'81」が終了したのを機に博覧会の今昔・ポートピアの総決算・'85年開催の「科学万博」を特集。会期前半に続く2回目の来場者調査とマスコミ各社の記事からポートピアの<収支>を明らかに。また筑波学園都市の会場予定地に足を運んで、科学博の基本理念と構想を展望している。また現地ビデオルポ(約40分)も製作。

    1981/10/02
  • <特集>パルコポリス

    都市成長の4段階仮説のもと、札幌・函館・仙台・福岡・大分の大都市とその周辺都市を取材して、巷間いわれはじめた「地方の時代」の実相に迫った。函館、大分の「テクノポリス大戦争」や大都市周辺に出現した衛星都市もレポート。加えて各地の男女3500人を激写してそのファッションセンスを分析するなど、「足で書く」生活総研の面目躍如たる大特集。

    1981/09/08
  • 号外!! 南関東大地震(架空特集)

    「南関東大地震勃発!」の架空特集号外。「地震はいつくるか(4割が10年以内)」、「その時の行動は」、「情報の入手法は」等々、首都圏50人の主婦を対象に意識調査を実施した。予知から復興までのシナリオ、産業界の防災対策の現状(3分の2は無防備)、関東大震災時の事例を踏まえた「地震広告」の有り様にも言及。阪神大震災以前のデータだけに、現在と比較すると意味がある。

    1981/09/01
  • <特集>スモールストア

    組織化・系列化の荒波に揺れる小規模小売店=スモールストア。その中にあっても独立自尊の気概で成功したお店にスポットを当てた。素人商法が大ヒットのドイツレストラン、サウナ付きのお風呂屋さん、3坪ショップで月商300万円の婦人下着店、時代先取りの香り専門店等々、メジャーの隙間をつくスモールの知恵を紹介。ここ数ヶ月の売れ筋商品4つの流れの分析も。

    1981/08/19
  • 夏季<増ページ>特集 中年男の暇つぶし

    夏季増刊号は主婦の目から見た亭主族の生態報告(60例)。休日の服装から趣味、身の置き所、オモチャまで、当時42.0歳(平均)の亭主の実態が白日の下に。そのなかの7名については、とある日曜日の起床から就寝までを密着レポート。ワーカーホリックそして「粗大ゴミ予備軍」といわれた彼らも、'99年にはぼつぼつ定年を迎えつつあり、振り返って見るだけでも時の変化がわかる。

    1981/07/23
  • THE GAIKOKU-NETA

    世界の有力紙・誌からタイムリーな話題14を厳選してレポート。特集は藤原客員研究員による「アメリカ通信」で、典型的な中流家庭に起きつつある変貌ぶりを伝えている。激増する離婚、その結果うまれる片親の子供たち、親の再婚によるstep-parents、step-childrenなどなど、離婚がもたらすこうした現象が、きわめて日常的な光景としてアメリカ社会に定着し始めた。

    1981/07/06
  • <特集>メンタルマップ

    現実の地理空間に対して、人々が心に思い描く心理空間=メンタルマップを特集。文京区の小学3年生、ニューヨーカーの例に加え、独自調査によってメンタルマップ形成に大きく影響する主要因(多くは都市の機能的空間構造)を分析。地域(再)開発や都市のイメージアップ・キャンペーン等を「メンタルマップの変更」と位置づけ、市場機会の拡大をサジェストしている。

    1981/06/19
  • <特集>デジタル少年

    前年のパソコン(名称としてはまだマイコンが一般的)出荷が10万台という時点でのデジタル特集。新しい光景であるデパートや秋葉原でマイコンに群がる少年達を取材して、旧世代(=アナログ)とはまったく異質なデジタル世代の出現をレポートした。'99年の社会では中核にいる(と思われる)当時の少年達の生活や意識を伝えて、遠からぬデジタル時代の到来を予告した。

    1981/06/04
  • <特集>あ〜した天気にな〜れ
    異常気象を追って

    前年(80年)の冷夏とこの年の厳冬をふまえて、世界的な「異常気象」に注目。その原因の諸説、食糧問題、広告表現への影響、マーケットとの関わり等を考察。「夏の広告」が激減し、「春の広告」が倍増していることなど、気象が及ぼす広告活動への影響をデータで論証。すでに米国では成長著しい気象予報ビジネスにも触れ、日本における民間気象会社の隆盛を予報した。

    1981/05/20
  • <特集>世代ってなんだろう

    「社会人の世代意識」を探るために、丸の内の大手企業勤務の新入社員男女186人(対照する世代として、博報堂の中堅社員156人にも)にアンケート調査を実施した。ちなみにこの年の新人達は「クリスタル世代」。人生・仕事・音楽・街・人間関係・遊びといった項目における新旧世代それぞれの「観」の違いが浮き彫りに。総じて保守的なクリスタル世代の実像が明らかになった。

    1981/05/06
  • <特集>街は祭りを待っている

    おりしも開催中の「ポートピア'81」での来場者調査を軸に「祭り」を考察。祭りをA(現代的でハード)、B(現代的でソフト)、C(狭義のお祭り)、D伝統的=宗教的)の4タイプに分類。「ポートピア」に代表される博覧会やフェアはB型の祭りと位置づけている。またメディアと「祭り」という今日的テーマにも言及している。「JOUJIの研究」と題して吉祥寺再開発に焦点を当てたレポートも。

    1981/04/15
  • <特集>ミセスが働きに出ると…
    ピンクカラー白書

    働く女性(30‐50歳)300人が外で働くことによって消費・行動・意識などにいかなる変化が起こったかをレポート。ふえたもの・減ったもの、収入の用途、それによる男性観の変化など、激増しはじめたパート女性の意識構造に迫った。同時に米国をはじめとする国際社会での女性の「いま」も多面的に紹介。別特集は成熟市場下でのコンボ戦略の現況と可能性を探っている。

    1981/04/01
  • チャイルドショックがやってきた
    ますます進む長男長女社会

    記念すべき創刊第1号。厚生省発表の人口動態速報をもとに、統計開始以来最低の出生率(41年丙午と同)であることと、そこに起因あるいは想定しうる様々な社会現象、例えばベビー市場の縮小、長男長女社会の到来とそこでの親子関係等について考察し、今日いわれるところの「少子社会」の兆しにいち早く着目している。併せて生活総研の発足、設立目的と活動計画を明らかにした。

    1981/03/15