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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 90年代の主役探し

    様々な分野において、生活者の想う「80年代の主役と90年代の主役」を尋ねた調査をまとめた号。生活者自身は、3分の2のジャンルで主役が交代するだろうと予測。たとえば、家庭内の主役は父親→子供へ、車の主役は高級車→電気自動車へと交代していくと回答。これら意識の土台には「和」への志向、「共生」意識、「環境問題」への注目があることを分析している。

    1991/12/20
  • ヘイセイ新人類

    1984年から91年の7年間に「若者」意識がどう変化したかを時系列に見た調査結果。人に変化をもたらす要因を、年代を超えて作用する「時代効果」、時を経ても不変の「世代効果」、歳を取ることによる「加齢効果」に分け分析。91年時点で18歳〜22歳の若者は、情報にうとく、突出しないリアリストという傾向が強い。平静な平成新人類という若者像が明らかになった。

    1991/11/20
  • 情価
    情報の値段・考
    豊かな感情報が新たな情報価値を啓く

    情報時代と言われる中、生活者がどんなタイプの情報を欲しているのかを調査・分析した。無人島に差し入れられる情報にいくらまで支払うか、空想の情報サービスの料金はいくらかなど、情報商品の受容性と価格を尋ねるアンケートを実施。「伝える・知らせる」ことを目的とする【報価】から、心情の栄養素となる【情価】へ人々の欲求が移行していることを示唆。

    1991/10/20
  • 「くどき」の兵法

    ナンパ、勧誘、たたき売り。街には「くどき」言葉が溢れている。この「くどき」コミュニケーションの実際を現場でキャッチし、その技法を徹底分析した新聞。東京渋谷、大阪難波で女子大生に録音機を持って歩いてもらい、誘いの言葉を採取。あわせて実演販売の口上も分析。現在くどき戦の兵器として、きっかけ弾、安全弾、裏付け弾などがあることを発見した。

    1991/09/24
  • 広がる擬人力 高まる生人力

    「人をおくる技術」「人をつくる技術」の2つの側面から考えた「人間」の未来論。話題のヴァーチャル・リアリティを視野に入れた通信コミュニケーション分野、神経科学と心理学とコンピュータサイエンスを結びつけて考える人工知能のこれからの方向について解説するとともに、そうなった場合の未来生活予測「擬人力と生人力」分析もしたレポートである。

    1991/08/20
  • ペット・ファーザー

    ペットブームと言われて久しいが、その数は増加の一途。とくに男の増加が著しい。人とペットとの関係を調べ、ペットに対する意識を分析した。「やはりイヌが好き」それも「大型犬」、さらに「究極のペット」として登場したハ虫類の人気も紹介。また、ペット進化論として家族の一員と見た「愛玩からキャラクターへ」「ペットファーザー」宣言にいたるペット論を展開。

    1991/07/20
  • 全共同世代

    高校2、3年生の団塊ジュニアを、同じ高校生である戦中派ジュニアと比較しながらその特徴を分析。彼らは「家族の子」であり「ロマンチストキッズ」で、ひとに干渉されたくない、情報交流が盛ん、遊びダイスキ、親孝行、つきあいはドライなどが挙げられている。しらけ第一世代と言われる団塊世代の子供たちが、家族との共同行動を支持していることから「全共同世代」とした。

    1991/06/20
  • 街の流体力学
    人の流れから町を読む

    街の中での人の流れを観察し、そのデータから街や店に対する人々の意識を探った。街の流速を測れば、街の姿が見えてくる。いろいろの場所で、時刻によって、平日と休日で、流速の違いはどう違うのか。渋谷の女性は秒速1.8メートルで歩く、雑貨屋が見えると女性の足にブレーキがかかる等々、東京、大阪、札幌、那覇の繁華街での実測による発見の紹介とその応用例も示した。

    1991/05/20
  • 流行波浪注意報

    レストランから始まったティラミス・ブーム。今では様々な店で売られている。意外な所、予想もしなかったヘンな所で「ティラミス」を見かける。「こんな所で見たぞ!ティラミス」という情報から、商品の一般化する過程、魅力の感じかた等、ティラミスウェーブから「ブーム」そのものについて考察し、何を学ぶべきかを考えるユニークなレポートである。

    1991/04/20
  • パソコン通信がつくる21世紀の新世界
    「パソコン共和国」

    パソコン通信の2大機能は、コミュニケーションツールとしての役割と情報の検索・収集だが、そのうち、コミュニケーションツールとしてのパソコン通信に注目し、ネットワーク、イメージ、可能性など、実体験とアンケートから分析した。パソコン通信が普及しつつある黎明期のレポートらしく、認知度、興味度、欲求度、そのイメージについても調べている。

    1991/03/20
  • ミセス予報

    3年前に実施した「主婦が主婦に聞きたいこと100問」のアンケート調査を再度実施し、主婦の本音の変化を比較。結果、選択の幅が広がった・最近忙しくなった・不満に思うことが増えた・夫離れが進んだ・家事離れが進んだ・少産化は止まらない等が明らかになった。分析結果として「主婦のハナコさん現象」に注目。その背景と構図を示した。

    1991/02/20
  • 調査年報1991紹介号 日本人の自信
    生活予報1991紹介号 新・人力経済

    調査年報91と生活予報91の紹介号。調査年報のテーマは「日本人の自信」。自信がある日本人は5割、年の功が自信を生む?依存自信から自力自信へ、日本人の自信根は「知的な能力」、「日本という国」への依存自信、自信を持った時期、自信を失った時期等々の分析結果と自信のある人・自信のない人の攻略法も示した。
    また生活予報「新・人力経済」のポイントも紹介。

    1991/01/20