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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 生活予報2002紹介号
    対立は、雑種強勢を生む。

    社会構造が変化し、混沌が深まる現代。それは、社会のあちこちで、大小さまざまな新しい対立を生み出している。そうした対立は、商品、組織、ライフスタイルが変わるきっかけになることも多い。なぜならば、対立は、一方が他方を負かすという単純な結果にはなるわけではなく、対立の一方は、他方の一部分を取り入れながら変わってゆく。それは、つまり新しい雑種が作り出されることをも意味している。《348号》

    2001/12/17
  • 3:5:1家族
    消費に見る日本の家族力学

    1998年に生活総研は家族の調査を行った。そこでは妻の力の増大という変化=妻権化が際立っていた。あれから3年を経て、日本の家庭の中で家族の力関係はどうなったか。妻権化はさらに進行したのか。今回は家族の消費という側面から、主要な家庭消費財を52項目選び、それぞれについて夫、妻、子供の意見の影響度合いを測り、家族の力関係を探っている。《347号》

    2001/11/30
  • project i partII
    小笠原に行ってまいりました

    島嶼観察シリーズ第2弾は竹芝桟橋から遥か1000キロ、船で25時間半かなたの小笠原諸島は父島を訪れた。19世紀初頭にハワイからやってきた欧米系の20数名が定住して以来、小笠原諸島は日米の波間をさまようことになった。返還から33年経った東京都小笠原村父島にたくましく生きる人々の暮らしぶり、メディア事情などを汗だくでレポートしている。《345号》

    2001/10/31
  • 生活者の今を「価格」で斬る
    調査年報2001

    「調査年報2001」の紹介号。今年は価格をテーマに首都圏、大阪市、広島市でサンプル調査を、同時に価格行動に関する追跡実験調査も実施。その結果をダイジェストして紹介。《344号》

    2001/10/19
  • プチビ
    8万円で幸福を買う女たち

    バッグを買ったり海外旅行をする程度のお金で、気軽にちょっと美容整形をしてみる=プチビが流行の兆し。料金も8万円台で、早く、安く、上手いところがかつての整形と違って抵抗感の払拭を後押ししている。女性の93.8%は自分の顔に不満を持っており(男性は60.0%)、プチビへの抵抗感は69.2%(男性は68.5%)だった。お昼休みにちょっとプチビへとなるのだろうか。《343号》

    2001/08/29
  • リラックス・ラブ
    さらばハイテンション・ラブ

    恋愛・結婚に関する価値観が変わったと言われて久しい。実際に何が重視され、何が重視されなくなったのか、首都圏の男女約400人に聞いた。とりわけ目をひくのは、パートナーを選ぶ基準で、男女ともに「一緒に居てリラックスできる」ことがダントツだった。《342号》

    2001/07/31
  • デパオク
    デパ ートの屋上はもっと楽しくなくっちゃ

    デパ地下がうまいもんの宝庫として脚光を浴びているのに対して、デパートの屋上=デパオクの元気のなさが気にかかる。かつて渋谷の東横デパートの屋上から空中電車が舞い立っていたように、いま再びデパオクの活性化を望み、デパ地下との連動計画、一点特化のアミューズメントパークなど、実現可能なさまざまな提案を試みている。《341号》

    2001/07/13
  • 長生きが、したくない

    長寿大国といわれて久しいが、本当に長生きはしたいのかしたくないのか、それぞれその理由は何か、首都圏の男女393人にアンケートを実施。男性は平均寿命より約5歳長生きを望み、女性は同じく約5歳早く死にたいと望んでいる。医療技術の発達により超長寿が可能になったとして、何歳まで生きてみたいかなど、興味ある結果を満載。《340号》

    2001/06/29
  • 写真館
    記憶のデザイナー

    プロに写真を撮ってもらうという行為は、いまや婚礼写真ぐらいに限られてしまったかのようだ。だが、すこし記憶をたどれば、なにか家族にとって記念すべきことがあれば、町の写真館に赴き写真を撮るというのは、わりとポピュラーなことであったかと思う。日本各地の写真館を訪ね、記憶装置としての写真館の「いま」と「意味」とを考察した。《339号》

    2001/06/11
  • 感郷デザイン
    今、何故平成築城か。

    昭和30〜45年の築城ブ ムを第一期とすると、いまは第二期築城ブームである。不況のさなかなぜ?との疑問のもと、文化庁を手始めに各地の築城現場を取材。とりあえずコンクリートで作ってしまおうだった第一期ブームとは違い、その多くが本格木造建築を目指した真意に迫った。《338号》

    2001/05/09
  • eライフ・スタイル2001
    ITを使いこなし始めた生活者の今をつかまえろ!

    こと通信に関しては、10年一昔どころか、ほんの2年で様相は激変する。インターネットやケータイの爆発的な普及によって、「テレライフ」は「eライフ」と呼ぶべきものへと変化し始めている。博報堂生活総研独自の生活者調査パネル(=HILLネット)の調査結果を元に2001年の「eライフ」の最新事情を把握するためのクラスター分析をこころみた。《337号》

    2001/03/30
  • お気に入りの寿命

    日本人の心のスピードはどこまで速くなっているか。今という時代に重要と考えられる59の項目について、気に入ってから、飽きて、他のものに変えるまでの時間(=寿命)を聞いた。長寿ベストスリーは思想・友達・プロ野球、短命トップスリーはギャグ・流行り言葉・携帯電話の着メロだった。お気に入りの平均寿命は19年で、どんな思想も文化もこのくらいの周期で寿命が尽きそうだ。《334号》

    2001/02/28
  • 関西は、縁高。

    「生活定点2000」をもとに、阪神圏と東京圏(首都圏)との比較分析を行った。総質問数1231のうち、統計的に明らかな違いが見られたのは231問(18.8%)。さらにこの18.8%を分析してわかった両圏の生活者の違いは、一言でいうと関西は「縁高」。つまりは、「縁」の中に身置き、さまざまな関係性の中で日々の暮らしを充実させようとする「関西生活者」が見えてくる。《332号》

    2001/01/22