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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • ジェネレーションeの登場
    世代という視点から見た
    「放電コミュニケーション」の姿

    中高時代よりポケベル、携帯、PC等の情報関連機器を自在に使いこなしており、放電コミュニケーションにも積極的な年齢層(18-25歳)をジェネレーションeと名付けました。彼ら・彼女らの情報意識・メディア意識は前後の世代とは大きな違いが見られます。《424号》

    2006/02/24
  • 月万元戸 
    世帯月収1万元の中国生活者のレポート

    かつて一万元(日本円で14万円くらい)という金額は、中国人にとってとてつもない高額であった。お金持ちを表して「万元戸」という言葉があったほどである。しかし、現在の中国の都市では「万元戸」(年収1万元程度)は低所得者の代名詞になっていると言う。今回は、年収ではなく、月収としてその一万元を稼ぐ中国の家庭を訪問し、調査・分析を実施した。《423号》

    2006/02/01
  • 富裕四族

    景気の回復が言われはじめているが、同時に所得格差も叫ばれ始めている。景気の回復は、増加する富裕層が引っ張っているとも言われている。また、テレビを見ても、富裕層はアイドルのような存在にもなりつつある。今回は、都市に住む約30人の富裕層に定性調査を行い、富裕層をいくつかのクラスターに分類し、分析することを行った。《422号》

    2006/01/10
  • 生活予報2006紹介号
    放電コミュニケーション
    自己を活性化する生活者たち

    今年の生活予報では、生活者をとりまく情報環境が急速に変化してきたことに注目し、そのことによる生活変化を展望。人々のコミュニケーション方法の変化の結果として、人と人との新しいつながり方が見えてきた。また、社会のあり方にも影響を及ぼしていることを報告している。《421号》

    2005/12/15
  • 中国10代の法則
    日本の10代との比較から見える中国10代の実態

    日中にケータイ世代が登場した。彼らは幼い頃からケータイを自由に操り、上の世代とは全く違う体質になっている。時代の変革期に育つ日中の10代を比較することで、昨今問題の多い日中関係の未来を占う。《420号》

    2005/11/25
  • 女の駅
    求めていたのは、マザーステーション。

    今回は、「OLチューチューネット」の会員113人と、快適駅提案に取り組みました。彼女たちは都内につとめる20-30代の女性たち。毎日の通勤だけではなく、国内外の旅行も数多くこなす女性たちから出てきた駅への思いをミックスすると、どんな女の駅ができあがるでしょうか。《419号》

    2005/10/14
  • 日本のサラリーマン夏の包装事情2005

    暑い、暑い日本の夏。「クールビズ」なども手伝って、サラリーマンの夏の服装の選択肢が広がっています。完全包装から簡易包装まで。サラリーマンの夏服事情について、東京・名古屋・大阪で観察による実態カウント調査・合計5万人を実施しました。《418号》

    2005/08/18
  • その後の3:5:1家族
    時系列データから捉えた家庭消費に見る家族の力関係

    2001年7月、家庭消費に見る日本の家族の力のバランスを調査し、分析した生活新聞「3:5:1家族」を発表した。この調査からおよそ4年後の2005年3月に、同様の調査を実施した。結果、4年前と比較しても家族の力学が全く変わらなかった項目が最も多かった。《417号》

    2005/07/29
  • OL消費シリーズvol.2
    女の豪快消費。
    東京女王、7つのワガママ。

    生活総研には、東京のOL113人が会員になっている「OLチューチューネット」というパネルがある。今回はその会員に、「あなたが女王様になったら、どんなことをしてみたいですか」という質問をし、回答してもらった。その結果、東京女王には7つのワガママ欲求があることがわかった。《416号》

    2005/07/11
  • 未来年表
    ヒットチャート2010

    未来研究室で作成している未来年表(2006年〜2030年にかけての未来予測関連の情報を集積した「ありうる未来データベース」)に対する生活者の関心についてアンケート調査を行った。結果、国家財政不安に関する未来予測が上位5位を独占した。また、環境や育児などの社会的イシューの解決に注目が集まり、アジアの未来、ITの未来に関する関心が低いことが分かった。《415号》

    2005/06/20
  • ランダム族とシェア族
    2つの新・端末族の登場

    最近、大容量のHDを搭載した、HD型音楽端末が登場。これまでとは桁違いの楽曲量を持ち運べるようになった。その結果、ランダム族とシェア族という二つの人種が生まれた。ランダム族は、既存のコンテクストを解放することから生まれる、今まで思いもよらなかったような曲順を楽しむ人たちのことだ。シェア族は、実際の楽曲が着信音になるケータイによって生まれつつある人たちのことである。《414号》

    2005/06/01
  • アニマルファッション東阪一致!?か?

    博報堂生活総合研究所では、東京圏・阪神圏の生活者比較分析プロジェクトを立ち上げ、研究を行っています。今回は街に繰り出してみました。一般的に関西の女性(特におばちゃん)は、アニマル柄のファッションを着ていると言われていますが、それが事実か否かを観察定量調査として明らかにしました。結果、東阪ともにアニマル率が4%で、東京と関西がイメージとは違い、一致してきていることが分かった。《413号》

    2005/04/19
  • 写話年鑑2004
    写真談話構成法による生活者の小宇宙

    従来のマーケティングの限界を超えて生活者の全体像をリアルに捉える〈写真談話構成法〉(略称「写話」)を開発しました。それは調査対象者自身が撮影した生活写真を媒介にしたデプスインタビューであり、首都圏在住の16〜69歳男女59名に対して写話を実施。計3235枚にのぼる写真データとインタビューテキストの「写話」マイニング分析を行いました。《412号》

    2005/03/07
  • BB2ウォッチング
    30歳になった第2次ベビーブーマーたち

    今回はいわゆる「団塊ジュニア」のレポートである。「団塊ジュニア」と呼ばれる層は、必ずしも団塊世代の子供ではない。彼らは、第2次ベビーブーマーなので、このレポートでは「BB2」と呼んでいる。BB2の特徴として、世代特徴が少ないこと、受け入れる世代であること、2004年時点の若者(19〜23歳)に近く、新人類にやや遠いことが分かった。《411号》

    2005/03/04
  • 飛ぼうよ!
    15年周期で見ると、2005年は「離陸の年」。

    博報堂生活総合研究所では、5年ほど前に、「15年周期説」を提唱している。時代を15年ごとに区切ると、社会変化がくっきりと見えるという考え方だ。その周期で見るならば、2005年頃から、新しい「離陸の年」のステージがはじまる。今回は、広告業界を中心に、2005年〜2020年までの未来を予想している。《410号》

    2005/01/27
  • 生活予報2005
    灰をまけ!
    ぬけがけ願望をプッシュせよ!

    2004年は、やや景気が回復したとの論調があった。でも、個人消費の回復はまだまだだ。しかし、いくつかの新しい兆候は出てきた。生活定点2004を見ると、社会が身の回りにマイナスのイメージを持っている人が減り始めている。わずかに心の中の芽がふくらみはじめてきたのではないか。今こそふくらみ始めた芽に灰をまくチャンスと言える。その芽を探るため、「七夕法」「もしも法」「占い法」「空想法」という4つのユニークな調査を実施した。《409号》

    2004/12/14
  • 一呼吸消費
    日本人が不況から学んだ消費スタイル

    今回、不況や情報の変化の激しい時代を経て生まれた、生活者の新しい消費スタイルを探るために、首都圏18〜69歳の男女318人に「あなたやあなたの知人が最近している買い物のスタイルを簡単に説明して下さい」というアンケートを取って分類・分析した。その結果、8つの新しい消費スタイルが見えてきた。それは、不況から生活者が学んだ貴重なノウハウの蓄積である。《408号》

    2004/11/30
  • 発火系
    なぜ、花火大会に若者が集まるのか

    生活定点によると、近年、若者の間で「花火大会」と「お花見」に人気が集まっている。何故、若者たちは花火と花見に集まるのだろう。若者への調査の結果、彼らが「盛り上がりたいから」花火や花見に行っていることが分かった。花見や花火は若者が集まるための発火装置に過ぎない。個へ向かっていた日本人だが、今、若者を中心に集団還りを始めている。彼らは情報よりも、温度に集まっているのだ。《407号》

    2004/11/15
  • 様子うかがいの生活者。

    生活定点2004が発刊された。今回は、2002年〜2004年の2年間に、生活者がどのように変化したのかを分析している。全体として生活者は、様子をうかがっている状態にあることが分かった。つまり、世の中に対して「悪い」とも「良い」とも判断していないのである。しかし、日本に対する思いは強くなっているし、逆に、治安や伝染病に対する不安は、止まることなく高まっている。《406号》

    2004/10/29
  • OLついつい消費
    エステにデパジュー、週末海外……。女たちの欲望は止まらない。

    生活総研では、都内の23歳〜39歳までの働く女性113人(うち独身者約8割)による「OLチューチューネット」を立ち上げ、定期的に調査を実施している。今回はその第一回目レポートである。バブル時のOLと比べ、今のOLは何を買うにも口実が必要になっていることが分かった。ここでは「自分にご褒美」「芋づる消費」など、計9つの口実を彼女たちの生声とともにご紹介している。《405号》

    2004/10/15
  • ITランドスケープ
    日米欧・コミュニケーション手段比較調査からみた日本の若者

    IT革命が始まったのは、おそらくウィンドウズ95が日本にやってきた1995年と考えられる。それから10年経った今、日本のIT社会と他国のそれを比較調査してみた。この調査から、日本の若者が通話をしなくなったこと、日本の若者のケータイ・メールの使用率は群を抜いていること、日本とオランダでは女性の方がITコミュニケーションを利用すること、アメリカの若者は遠い親戚とメールする、ということなどが分かった。《404号》

    2004/09/30
  • フレックスタイム化するリビング
    リビングにおける家族のテレビ視聴スタイル

    当初、薄型大型テレビやHDD付きDVDレコーダーなどは、家族みんなを集める求心力になるのでは?リビングがホームシアター化することで、家族全員の団欒の頻度や時間が増えるのでは?と考えていた。しかし、浮かび上がってきたのは、さながら映画館の入れ替え制のようにリビングのテレビに引き寄せられる家族ひとりひとりの姿。リビングへの求心力は高まったが、個人単位。バラバラになった生活スタイル。個の集まりの色合いが濃くなればなるほど、家族全員で共有できる楽しみを求める気持ちは強まっていくのかもしれない。《403号》

    2004/09/09
  • 川端生活

    隅田川岸の山谷。今回は、その山谷に、自分で集めてきた廃材を使って家を建てて住んでいる人たち、つまり、路上生活している人たちに取材レポートである。また、路上生活者に「七夕の願い事調査」も実施した。結果、1位は健康、2位は仕事、3位はお金、4位は世界平和と景気、住まい であった。この調査から見えてきたものは、我々生活者が忘れかけているごく当然の幸せのありがたさであった。《402号》

    2004/08/23
  • 怒り三倍 哀しみ四倍
    鎮まらない生活者

    世の中に対する感情(喜怒哀楽不安希望)で、時系列比較が可能となった1982年と最新の2004を比べると、喜ばしい0.9倍・怒り2.8倍・哀しみ3.9倍・楽しみ1.7倍・不安2.2倍となっていることが分かった。バブルが崩壊し、平成大不況が続き、政治・経済も含めた諸改革も芽が出たのか出ていないのかよくわからない、加えてテロ・戦争は終わらない。世の中が変化したこの20数年、生活者は、世の中に対して「怒り・不安・哀しみ」を募らせ続けた。《401号》

    2004/08/18
  • 「コンテンツ値ごろ感」決定の法則

    書籍や漫画。CD、DVD、ゲームソフト。家の中はコンテンツでいっぱい。スポーツやコンサートなどの体験型のコンテンツ、着メロやデータのダウンロードなど、ケータイやパソコンで楽しめるコンテンツなど、新しいコンテンツがどんどん増えています。今回は新旧全部で27のコンテンツのパッケージの値ごろ感を調査してみました。《399号》

    2004/06/17