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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 生活予報2005
    灰をまけ!
    ぬけがけ願望をプッシュせよ!

    2004年は、やや景気が回復したとの論調があった。でも、個人消費の回復はまだまだだ。しかし、いくつかの新しい兆候は出てきた。生活定点2004を見ると、社会が身の回りにマイナスのイメージを持っている人が減り始めている。わずかに心の中の芽がふくらみはじめてきたのではないか。今こそふくらみ始めた芽に灰をまくチャンスと言える。その芽を探るため、「七夕法」「もしも法」「占い法」「空想法」という4つのユニークな調査を実施した。《409号》

    2004/12/14
  • 一呼吸消費
    日本人が不況から学んだ消費スタイル

    今回、不況や情報の変化の激しい時代を経て生まれた、生活者の新しい消費スタイルを探るために、首都圏18〜69歳の男女318人に「あなたやあなたの知人が最近している買い物のスタイルを簡単に説明して下さい」というアンケートを取って分類・分析した。その結果、8つの新しい消費スタイルが見えてきた。それは、不況から生活者が学んだ貴重なノウハウの蓄積である。《408号》

    2004/11/30
  • 発火系
    なぜ、花火大会に若者が集まるのか

    生活定点によると、近年、若者の間で「花火大会」と「お花見」に人気が集まっている。何故、若者たちは花火と花見に集まるのだろう。若者への調査の結果、彼らが「盛り上がりたいから」花火や花見に行っていることが分かった。花見や花火は若者が集まるための発火装置に過ぎない。個へ向かっていた日本人だが、今、若者を中心に集団還りを始めている。彼らは情報よりも、温度に集まっているのだ。《407号》

    2004/11/15
  • 様子うかがいの生活者。

    生活定点2004が発刊された。今回は、2002年〜2004年の2年間に、生活者がどのように変化したのかを分析している。全体として生活者は、様子をうかがっている状態にあることが分かった。つまり、世の中に対して「悪い」とも「良い」とも判断していないのである。しかし、日本に対する思いは強くなっているし、逆に、治安や伝染病に対する不安は、止まることなく高まっている。《406号》

    2004/10/29
  • OLついつい消費
    エステにデパジュー、週末海外……。女たちの欲望は止まらない。

    生活総研では、都内の23歳〜39歳までの働く女性113人(うち独身者約8割)による「OLチューチューネット」を立ち上げ、定期的に調査を実施している。今回はその第一回目レポートである。バブル時のOLと比べ、今のOLは何を買うにも口実が必要になっていることが分かった。ここでは「自分にご褒美」「芋づる消費」など、計9つの口実を彼女たちの生声とともにご紹介している。《405号》

    2004/10/15
  • ITランドスケープ
    日米欧・コミュニケーション手段比較調査からみた日本の若者

    IT革命が始まったのは、おそらくウィンドウズ95が日本にやってきた1995年と考えられる。それから10年経った今、日本のIT社会と他国のそれを比較調査してみた。この調査から、日本の若者が通話をしなくなったこと、日本の若者のケータイ・メールの使用率は群を抜いていること、日本とオランダでは女性の方がITコミュニケーションを利用すること、アメリカの若者は遠い親戚とメールする、ということなどが分かった。《404号》

    2004/09/30
  • フレックスタイム化するリビング
    リビングにおける家族のテレビ視聴スタイル

    当初、薄型大型テレビやHDD付きDVDレコーダーなどは、家族みんなを集める求心力になるのでは?リビングがホームシアター化することで、家族全員の団欒の頻度や時間が増えるのでは?と考えていた。しかし、浮かび上がってきたのは、さながら映画館の入れ替え制のようにリビングのテレビに引き寄せられる家族ひとりひとりの姿。リビングへの求心力は高まったが、個人単位。バラバラになった生活スタイル。個の集まりの色合いが濃くなればなるほど、家族全員で共有できる楽しみを求める気持ちは強まっていくのかもしれない。《403号》

    2004/09/09
  • 川端生活

    隅田川岸の山谷。今回は、その山谷に、自分で集めてきた廃材を使って家を建てて住んでいる人たち、つまり、路上生活している人たちに取材レポートである。また、路上生活者に「七夕の願い事調査」も実施した。結果、1位は健康、2位は仕事、3位はお金、4位は世界平和と景気、住まい であった。この調査から見えてきたものは、我々生活者が忘れかけているごく当然の幸せのありがたさであった。《402号》

    2004/08/23
  • 怒り三倍 哀しみ四倍
    鎮まらない生活者

    世の中に対する感情(喜怒哀楽不安希望)で、時系列比較が可能となった1982年と最新の2004を比べると、喜ばしい0.9倍・怒り2.8倍・哀しみ3.9倍・楽しみ1.7倍・不安2.2倍となっていることが分かった。バブルが崩壊し、平成大不況が続き、政治・経済も含めた諸改革も芽が出たのか出ていないのかよくわからない、加えてテロ・戦争は終わらない。世の中が変化したこの20数年、生活者は、世の中に対して「怒り・不安・哀しみ」を募らせ続けた。《401号》

    2004/08/18
  • 「コンテンツ値ごろ感」決定の法則

    書籍や漫画。CD、DVD、ゲームソフト。家の中はコンテンツでいっぱい。スポーツやコンサートなどの体験型のコンテンツ、着メロやデータのダウンロードなど、ケータイやパソコンで楽しめるコンテンツなど、新しいコンテンツがどんどん増えています。今回は新旧全部で27のコンテンツのパッケージの値ごろ感を調査してみました。《399号》

    2004/06/17
  • 生活者創造へ。
    誰もが生活者発想。そろそろ次がほしい。

    生活新聞もとうとうこの号で400号となった。生活総研設立当時の「生活者発想」と言う考えは、今に至っても重要な概念だ。しかし、誰でも口にするようになったこの「生活者発想」に加え、「生活者創造」という概念が重要なステージに入ったのではないだろうか。ここでは、たくさんの矛盾を抱えた生活者が持つ「こうあるべき」という方向に、生活者自身を誘導していくという「生活者創造」の概念を紹介している。《400号》

    2004/06/12
  • エイジング・ギャップ?変わりゆく年齢感覚?

    実年齢と精神年齢。本人がその年になった時の実感と、その年齢に対する世間的イメージ。近年、このギャップが大きくなってきている。今回はこの「年齢イメージ」と「実態」についての調査を行った。一つ例を挙げると、10代後半?20代では、「実年齢より+2.5歳、自分の精神年齢は高い」と答えている。50代?70代は、「実年齢より?11.1歳、自分の精神年齢は低い」と答えている。《398号》

    2004/05/31
  • 10代のカルテ
    自己矛盾する男の子

    10代の女の子と男の子に、それぞれさまざまな意識調査を行った。今回の397号は、女の子バージョンと男の子バージョンの2冊になっている。女の子のタイトルは「マヒして生きる女の子」。男の子のタイトルは「自己矛盾する男の子」。長引く経済不況の中、さまざまな不安に囲まれている10代だが、女の子は、その不安からマヒするように顔を背け、今を楽しもうとしている。男の子は、自己矛盾しながらゆっくりと迷い続け、将来を模索しようとしている。《397号》

    2004/05/11
  • 10代のカルテ
    マヒして生きる女の子

    10代の女の子と男の子に、それぞれさまざまな意識調査を行った。今回の397号は、女の子バージョンと男の子バージョンの2冊になっている。女の子のタイトルは「マヒして生きる女の子」。男の子のタイトルは「自己矛盾する男の子」。長引く経済不況の中、さまざまな不安に囲まれている10代だが、女の子は、その不安からマヒするように顔を背け、今を楽しもうとしている。男の子は、自己矛盾しながらゆっくりと迷い続け、将来を模索しようとしている。《397号》

    2004/05/11
  • 退衆市場の爆発。
    きみも見たか、還ギャル、還ボーイ

    少し時間的なゆとりもできた人々が作り出す「退衆市場」。今でも50歳以上は人口の4割。2007年からは、団塊世代も退職を始める。退衆市場は、時間的ゆとりがある人が多いので「時間軸」で切ることが有効である。また、「4トラ商品」(トラベル、ドライブ、ドラマ、トライ)がのびることが予想される。また、家族・友人・知人との関係が消費を活気付けることも分かった。近未来の「退衆市場」の変化も予想している。《396号》

    2004/03/31
  • タテ書き、ヨコ書き、パソ書き
    書き方で中身も変わる?

    パソコンが普及した現代。パソコンで書く文章と、手書きで書く文章には、単語ばかりではなく内容にまで違いが生じてきているのではないか。また、同じ手書きでもタテ書きとヨコ書きでは違いがあるのではないか。計24人の人に、全く同じ文章をこの3種類の書き方で書いてもらって実験した。手で文章を書かなくなった現代、タテ書きの文章を書かなくなった現代。人間の文章はどのように変化しているのかを検証した。《395号》

    2004/03/05
  • 優先したい未来
    日本人はどちらの未来を選んだか

    多くの未来予測は、大きく分けて3つの未来のいずれかを探っている。テクノロジーの進歩や制度の進化によって、将来こういうことが可能になるなるということを予測した「ありうる未来」。有識者たちが未来の社会や生活はこうあるべきだと予測する「あるべき未来」。生活者が望む未来である「ありたい未来」。今回は「ありたい未来」が何かを明らかにした。生活者に実現して欲しいと思われる複数の未来に優先順位をつけてもらった。生活者が本当に実現したい未来の像をご覧頂きたい。《394号》

    2004/01/30