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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 優雅な生活

    1980年の時点で買回り品の購入重視点は、デザインが品質や低価格を抑えて上位に来ていたが、1987年でもデザインがトップであった。デザインが生活の真ん中に位置するようになって、あらためてデザイン・機能・品質といった生活者がモノに求める要件の有り様を世代別・性別に考察。良きデザインへのこだわりに、「こころの時代」の到来を予感。

    1987/12/23
  • 男女消費 

    犯罪の影に女性があるごとく、人々が消費するときその背後に異性の影があるのではないか、との仮説に立った「異性消費」特集。消費のパターンを清水効果、孔雀効果、見返効果、時間効果の4つに分類、同時に男女消費が増大した10代要因を列挙した。また東京・横浜の16地点で来街客の同伴率を計測し、同伴消費の拡大は街全体の活性化にもつながることを示唆している。

    1987/11/30
  • 新・サラリーマン憲法

    高度成長期を支えてきた働きバチが中年から初老期に、団塊世代のボリュームゾーンは中間管理職に、そして新たに新人類たちが参入することによって、サラリーマンの社会は3つの種族が混合する次第となった。それぞれの種族は過去の生活体験がまったく異なるために、せめぎあい、妥協し、無視しあいながらも、そこには新たなルールや常識、そして憲法が生まれつつある。

    1987/10/28
  • 酒場の社会学
    「ハードバーの時代」

    物販的な「アンテナ・ショップ」に代わり、飲食店を企業の情報受発信拠点にする動きが目立ってきた。六本木のハートランド(キリン)やインクスティック六本木(シャープ)などの実態を紹介。こうしたアンテナ・ショップ以外にも本格バーの出現に注目。外見的には「カフェバー」と似ているが、酒の品揃えやバーテンの技術にこだわった「質」の重視に「ハードバー」の神髄を見た。

    1987/09/30
  • 消・費・年・表
    新・格差時代の到来

    日本経済の実態や発展推移の尺度として、国民総生産(GNP)が偏重されているのに対して、消費という側面、言い換えれば「生活者」に視点を置いた新しい指標によって時代を切ってみようという試み。昭和20年から現在までをそれぞれの時代の平均所得や貯蓄高、栄養摂取量などをふまえて貧困日本・格差日本・中流日本・差異日本・新格差日本の5つに区分し、戦後の日本経済を辿った。

    1987/08/31
  • 顔印商法 

    大量生産・大量販売の結果として、無言の応対やモノの高品質横並びが日常化するなか、生産者や販売者の「顔」を重視した商法が生まれ始めている。題して「顔印商法」。生産者名入りの「顔つき生鮮食品」、調理人の名前で売る「花板グルメ」、ハウスマヌカンに代表される「お使い姫商法」、古典的「お茶屋商法」、店員を指名できる「ドラフト商法」の5タイプに分類し、各々の可能性を探った。

    1987/08/05
  • ドリーム・ハウス
    もっと、内住の拡大

    衣食は足りたものの依然貧しさイメージがつきまとう日本人の住意識。「国際居住年」でもあり、住宅への関心も高まる気配があるなかでの住宅コンセプト(=ドリーム・ハウス)調査。自分だけの空間だけを絵にする人、30分かかってやっと間取りだけの主婦など、後回しにしているうちに夢の家さえ描けないほど住まいへの想像力が広がらなくなってしまった生活者の現実が浮き彫りに。

    1987/07/06
  • ぼっ、ぼっ、ぼくらは新中年。
    元祖新人類の逆襲

    新中年の第一走者もこの年ついに40歳なので「それからのスニーカー・ミドル」を特集。男女200人に今の心境と今後の予測を聞いた。人生の折り返し点でいささか疲れもみえる男たちに対し、子育ても一段落して、さあやるぞの女性軍といったところだが、総じて気分はノスタルジー。おりからのレトロブームのさなか、こっちこそ元祖だぞと、過去への思い入れはつのる一方だ。

    1987/06/17
  • アフター5・リゾート
    わたし、もう六本木じゃ遊べない

    盛り場特集。都心の地価高騰・タウン情報過剰・車の利用増といった3大要因によって、カフェバーに代表される既存の盛り場から若者が離れつつある。仕事のあとに立ち寄れ(アフター5・リゾート)、車がとめやすく(Pゾーン・ショップ)、意外な場所や非日常的空間が新しい盛り場の条件。八雲、駒場裏、白金台、裏参道、芝浦など 、注目の新盛り場を現地取材している。

    1987/05/29
  • 言語摩擦
    新人類のコミュニケーションを考える

    「マジ」「サイテー」「アブナイ」などなど新人類の言葉づかい、言語体系、会話形式は、旧人類にとっては理解不可能な箇所が多くコミュニケーションギャップのもととなっている。新人類のコミュニケーションを取り上げ、世代摩擦の解消に迫る。新人類会話の特徴は、1.言葉だけに頼らない。2.論理を伝えるよりも感情を伝えようとする。3.一方通行でも不満に思わない。

    1987/04/30
  • 看板各駅停車
    古くて新しい広告、看板調査報告

    看板類は、駅のイメージ、沿線のイメージ、街のイメージなどに大きな影響を与えているのでは?という動機から、関東の私鉄9線、国電2線、関西の私鉄2線の計288駅の看板を分類。結果をもとに「医療機械」「不動産・建設」「ギャンブル・質・サラ金」「学校類」「カルチャーセンター・スポーツクラブ・自動車教習所」の看板が、全看板に占める割合、枚数により各沿線の特徴をまとめた。

    1987/03/31
  • 僕らは均等ちゃんカップル
    ニュースタイルの夫婦たち

    男女雇用機会均等法が適用されるのを機に、ワーキングカップルについて、仕事以外の家事、消費も含め、生活実態を明らかにした。収入の差も少なく、家事分担もきちんとしている新しいタイプのワーキングカップルを「均等ちゃん」と名づけ、二人暮らしで妻がフルタイムで働く子供のいないカップルを対象に、彼らの「時間管理」「サイフ」「家事」「力関係」の現状と特徴を紹介していく。

    1987/02/27
  • 妻が働きに出ると

    第1回調査より5年が経過した。女性の社会進出にともない、主婦のパート事情にも異変がみえはじめた時、第2回パート主婦調査を実施。「働くならパート。雇うならパート」「妻が変われば、夫も変わる」「妻のいい分・夫のいい分」など働く主婦と彼女たちを囲む人々の心理を調査分析した。意識の変化、態度の変化、行動の変化など、微妙な夫婦のすれ違いを、グラフで表している。

    1987/02/06
  • 時間とシルバーの、87年
    生活予報2000紹介号 時起こし
    調査年報2000紹介号 シルバー新潮流

    生活予報87「時起こし—時間開発のすすめ」と調査年報87「シルバー新潮流—長寿社会の先導者たち」の紹介号。「時起こし」では、モノ持ち・カネ持ちであるより「トキ持ち」でありたいと願う「時間価値に目覚め始めた人々」に対し、100のキーワードで時間開発の方向を示唆。「シルバー新潮流」では、進む高齢化社会に向け変わりゆくシルバーの生活を調査分析し、8つの特徴にまとめた。

    1987/01/20