研究所紹介

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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 生活予報2004
    2012年欲 ヨリカカリ 自立志向の向こうにあるもの

    生活予報2004は、世代という視点から、2012年という中期未来を探った。2012年に団塊世代は60代前半。団塊ジュニアは30代になる。具体的には、未来に必ず実現する世代と年齢の組み合わせに着目した。そして、従来マーケティングで生活者の意識や行動が「時代・年齢・世代」いずれの影響によるものなのかを識別するために用いられたコウホート分析をベースに2012年という未来の数字を実験的に算出した。その数字を基に、現在との変化を分析して、未来を予測した。衣食住から環境問題に至るまでの生活者の未来の意識をここで予想し

    2003/12/22
  • マイスイッチ
    時に疲れてスイッチオフ、これが都会の処世術

    喫茶店のふかふかなソファーの上で、ひたすら泥のよに沈み込む人。ビルの片隅でサラリーマンが空を見上げて考えごと。みんな、疲れる都会の暮らしからほんの少しだけ逃避するために、自分の「マイスイッチ」を街でぱちんと落として節電している。女性は見られてくつろぎ、男性は隠れてくつろぐことがわかった。また、タウンウォッチングの手法を用い、落ち着けるトイレの法則も探した。《392号》

    2003/11/28
  • テーマ調査2003
    モノの意味事典

    毎年恒例のテーマ調査の2003年度版の要約版。新しい商品を生み出しにくくなった今、生活者にとってのモノの意味をしっかりと理解することが必要なのではないだろうか。今回は身の回りにある121品目のモノの意味を探った。そして、生活者がモノに対して感じている意味の集合体をモノムと名付け、モノムを使った新商品開発やコミュニケーションを提案している。《391号》

    2003/11/05
  • 境都生活
    2003 ASIA WATCHING 2

    アジアレポート第2段。アジアの多くの国境には、カジノや開発地区などアジア諸国の都心部ではなかなか分からない情報があった。計12個の国境をそれぞれ写真入りで詳しく特徴を解説している。国境はいわば「点」である。広く薄くある情報や物資や人が、その点めがけて押し寄せる。看板などを活用してその「点」で情報を与えれば、点から拡散する人々が各地に情報を広めるはずだ。国境はメディアとしても価値がある。《390号》

    2003/10/31
  • 国境の力
    2003 ASIA WATCHING 1

    アジアレポート第一段。これからのアジア生活の変化を展望する際に国境が重要になってくる、という仮説の下、アジアの7つの国境を分析した。アジアの国境では、文化や宗教、経済体制、消費力や経済力が全く異なる国同士が影響を与え合っている。《389号》

    2003/10/24
  • わたしをつくった素
    それは未来を見つけるひとつの「ものさし」

    未来研究室が未来を予測する一つの方法として、今回は過去から現在までを確認し、現在の自分を作ったものは何なのか、これまでにどんな影響を受け、それによって自分がどう変わってきたのかを検証した。性・年代別で過去からどんな影響を受けたのかがわかる。また、それを基に10年後の未来を予測してみた。《388号》

    2003/09/30
  • 10月1日、博報堂生活総合研究所に、FUTURE LIFE LAB(未来生活研究室)が誕生します。

    生活者の視点で未来を考えるプロジェクトがスタートした。「ありたい未来」「あるべき未来」「ありうる未来」この3つの視点から未来生活を大局的に、実感的に捉えていく。FUTURE LIFE LABには主に4つの活動がある。1.未来マガジン2.未来年表3.基礎研究4.生活予報 がそれである。《387号》

    2003/09/30
  • アファイナの東京ウォッチング
    Urban Investigation: Tokyo

    オランダから生活総研に留学生が来た。彼女の名前はアファイナ。建築を専攻する学生として、東京を日夜タウンウォッチングした。東京にはきちっとした都市計画がないが、その結果、より豊かなライフスタイルを生み出した。しかし、今後、都市住民の生活の質を高めるには、民間セクターだけに頼るのではなく、全体的な計画ガイドラインが必要だろう、と彼女は結論付けた。《386号》

    2003/08/29
  • 流通願望

    モノや情報は流れているのにお金が流れないデフレ。しかし、一番問題なのは人が流れないことなのではないか。IT化の進展によって人間の端末化が進んでいるのだ。ポスト工業化社会としてこのまま情報化社会を進めていくのではなく、サービス化社会を実現すれば今よりももっと人の流れる社会になるのではないか。《385号》

    2003/08/18
  • 3才の主張
    「保育園」と「幼稚園」が一緒になって、「楽しい園」になったらいいなあ。

    保育園児を動物に例えると「さる」。そのママは「ライオン」。幼稚園児は「うさぎ」で、そのママは「ネコ」。3才の子供を持つ働くママと専業ママ各100人にアンケートを行ったところ、実態もイメージも随分差があった。女性の働き方や意識が変わる中、今後、保育園はどう変わっていくのか。3才の目線に立って、様々な問題を考えてみた。素朴なボクの主張に耳を傾けて下さい。《384号》

    2003/07/31
  • WATAXI
    タクシーは動く「わたくし」空間

    タクシーに20時間乗車した。助手席に。制服、着帽で。タクシーの助手席から後部座席に座る乗客を観察してきた。全ての乗客の様子が絵巻物として描かれている。最終的に、タクシーの後部座席は、前部座席と切り離された「わたくし空間」になっていることが多かった。タクシーを、乗客にとってもタクシー会社にとってもより良い乗り物にしていくために、この「わたくし」空間を活用していくべきだ、という提案をしている。《383号》

    2003/07/18
  • 人生をまとめないシニア達

    50歳〜70歳の人たちに調査をしたところ、シニアの元気な姿が浮き彫りになった。そこで、定年退職をし隠居生活を送るのではなく、逆に積極的に生きるシニアを追ってみた。シニアの法則として、「友達とボランティアはシニアの常識」「学生願望」「自分と社会のために使うお金と時間」「結婚してもいい男シニア。したくない女シニア」「拡大する人生をまとめないシニア」などと言ったシニア達の法則が明らかになった。《382号》

    2003/06/30
  • セーフ・フード
    神経質な「食の安心生活」は末子10歳まで

    21世紀に国民関心事になったセーフ・フード。セーフ・フード突入時期として、今回の調査で長子誕生前後から、生協加入が急上昇することがわかった。また、生協離れの7割が末子度10歳までに起こっていることが分かった。これにより、セーフ・フードへの意識と行動を測るのに生協がバロメーターになることがわかった。《381号》

    2003/06/25
  • 女の産み時
    生菓子から焼き菓子へ伸びていく賞味期間

    シングル女性が増え、さらに結婚しても仕事を続けるなど、すぐには子供を産まない女性が増えている。女性の第一子の出産年齢が20代から40代と大幅に広がる中、子供はいつかほしいと思う女性が、本当に産んで後悔しない時期は一体いつなのか?産み時を左右する潜在的な要素を浮き彫りにしている。産み時指数をチェックできるチャート付き。《380号》

    2003/05/30
  • 結び目の数だけ自分がいる
    〜NPO現象の背景にみるココロの再編成〜

    主体ではなく、ネットワーク、結び目としての自分。結び目の数だけ自分はいる。自分はいるけど、自分はいない。組織はない。プロジェクトがある。プロジェクトを遂行する、まだ見ぬ未来型「非組織」、その雛形としてのNPO。持続力よりも、瞬発力と突破力に賭ける、個体、液体、気体、と自由に変化する、社会の「RアンドD機関」としてのNPO。未来の生活とは小さなプロジェクトの連続となるのかもしれない。自分探しから他者探しへ。《379号》

    2003/04/30
  • クラス分け

    無階層と言われる日本。生活定点調査によると「格差がないこと」を日本の誇りとして感じている人は、2002年現在で11.9%。どうも自慢できるほどの状態にないと考えている人が9割を占めているようだ。そこで、生活総研では、生活分野ごとの「社会階層の差がある」と思う率を調査してみた。「(階層差の少ない)日本の良さを維持できるように努力すべきだ」を支持する人が全体の64.7%いることからも分かるように、マーケティングに階層や階級の指標を使わないですむ社会であり続けたいものだ。《378号》

    2003/04/16
  • 老ティーン

    ある人は現実的な夢を追い、ある人は超安定志向。どちらも非常に現実的。かって、普通に生きていくことの難しさを、こんなに早く切実に感じた10代の男の子はいませんでした。まだまだ成長過程であるはずの彼らは、現代日本を取り巻く大いなる不安と戦う術として老成することを選んだのです。「老ティーン」。彼らは若さと老いをアンバランスに組み合わせ、不安な世の中を生きています。《377号》

    2003/03/31
  • シュークリ世代

    大人顔負けの社交性、優れたバランス感覚、外から見ると完成されたしっかり者。なのに内側には、不安・不信と柔らかな感受性がぎっしり詰まっている。見ただけでは、中身の柔らかさや危うさなんて想像できない。中身が流れ出てしまうこともない、固い、固い皮を持つ。外はしっかり、中は柔らか。いまの10代の女の子は、まるでシュークリームのようだ。よって、生活総研ではこの世代の女の子を「シュークリ世代」と名付けた。《376号》

    2003/03/24
  • Universal Service
    提案、万人街頭! あらゆるマチであらゆるヒトにユニバーサルなサービスを。

    子供からお年寄り、病を患っている人や、身体にハンディを持っている人まで、あらゆる人の立場にたって、公平な情報とサービスを提供すること、それがユニバーサルサービスである。従来からあるユニバーサルデザインではなく、ソフトの面であるユニバーサルサービスを充実させることを生活総研は提案する。《375号》

    2003/02/27
  • お葬式はどこへ行く

    葬儀という人生最後のイベントへの願望を聞いた。「音楽祭」など新しい形式の葬式には8割が賛意を示した。「戒名は不要」という人は7割、「お墓はいらない」という人も4割いて意識の様変わりが見られる。「散骨」については、6割が「本人や遺族が望むなら」と肯定的である。「散骨の場所」としては、海が6割、森が1割であった。《374号》

    2003/02/17
  • 腹割り医療
    医師とコミュニケーションする力

    世の中に「先生」と呼ばれる職業は、そう多くはない。その中の一つが「医師」である。「先生、先生。」と呼び、受け身の姿勢を取ることで、患者は患者でいることができた。その関係が大きく揺らぎ始めた。日頃マスコミなどで頻繁に取り上げられる患者側の意見だけではなく、医師の本質や日常を丁寧に探ることで、双方の意見を反映させた医師と患者の新しい関係論を考える。《373号》

    2003/01/31