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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 「一つ目小町」

    私鉄の始発駅から乗って、一つ目の駅で降りると、そこには小さな町がある。同じ路線の駅でも空気が違うこの駅が一つ目小町だ。毎日の通勤でもその駅ではめったに降りることはない。山手線の駅を出発駅にする私鉄12路線の一つ目小町の現実に迫った。盛り場の陰で泣いている「一つ目小町」の厳しい現状。しかし、代官山を筆頭に一つ目小町は出世中。追いつけ追い越せ、目指せ代官山!

    1983/10/14
  • ソフトウェーブ

    経済のソフトノミックスは急テンポで情報化を進め、その現象は経済にとどまらず社会構造や生活意識にも及ぶ。この現象は、戦後の価値観である「物質的豊かさ」を「心の豊かさや質的向上へ」と価値観までもソフト化させる。経済から価値観までも広く包み込むソフト現象を「ソフトウェーブ」と名付けた。ソフトウェーブの先導集団は女性、団塊世代、単身者と分析。時代を鋭くとらえた秀作。

    1983/09/20
  • 駅スポ<新潟>
    駅スポ<富山>

    各地で注目されている博覧会。現在の博覧会事情を上越新幹線開通を記念した「'83新潟博」、置県100年を迎えた富山の「にっぽん新世紀博」を事例にレポート。両博覧会から博覧会9つの特徴をまとめ、「昔、国体、今エキスポ」と駅に必ずある駅弁のようにどこの都市でも博覧会があり、今や「駅スポの時代」と分析。今後行われる駅スポに3つの「したい」を提案。会場写真満載の保存版。

    1983/08/12
  • ホビージネス白書
    脱専ショップは花盛り

    主婦やOLが趣味や特技を生かして気軽にお店を開く「ホビージネス」が目立ってきた。これら女性起業家の意識や実態を探る調査を実施。店や教室をもつ動機は「主婦業以外に何かしたい、どうせするなら好きなこと」、好きこそものの上手なれが理由。ホビージネスをする女性は、ウキウキ楽しく・規模も利潤もデッカクのチャッカリタイプ。手作り品店の割合が高く、趣味を実益とする人が目立つ。

    1983/07/26
  • メンタルシェイプアップ

    現代の心の状態、あり方、健康法を調査した。男心の快心(健康な心の)状態は目標にむかって歩む365歩のマーチ。女心は柔構造のこころで柳に風と受け流す。男性快心の自己充実型に対し、女性快心は自己修養の内向き型。男性に比べ女性は快心状態の幅が広い。現代を健康な心で生きるコツはしなやかで強靱なグラスファイバーマインドと分析。すぐできるメンタルシェイプ10のヒント付き。

    1983/06/30
  • 地縁店

    低成長時代の小売は、細かい気配りが必要。そのため地域重視の店づくりが求められる。「チェーン(画一化)店から地縁(個性化・地域密着化)店の時代」を仮説に、新幹線開通1年を迎えチェーン化圧力がかかる盛岡をケースに検証した。地縁店の商圏は藩単位。地縁店は自転車が似合う。チェーン店にも地縁店の動き。地縁店もチェーン化できる。地縁店は教育産業であるなど。

    1983/06/16
  • ゆびづめコミュニケーション

    「ゆびづめ、ご注意」に代表される直截な語り口の大阪。東京、大阪の「記号の差」に注目し、大阪のコミュニケーションを7大特徴としてまとめた。でかコミ:声のでかい奴が勝つ。瓦版根性:手書きの心を大切に。即席マン:ブツがモロにでます。とくコミ:ソロバンの目で読む。ヘタウマ:ナニワ版ミスマッチ。気みじか族:赤でも渡る横断歩道。ゆびづめ語:直截な言葉が多い大阪コミ。

    1983/05/20
  • 15歳のダサイ感覚 どっちがダサイ?

    中学生(15歳)の価値観を探るため、中学生と25・35・45歳のサラリーマンの中学時代の意識調査を実施。現代の中学生の特徴は男女とも「ネクラのブリッコ」が多く、他の世代に比べても多い。また、世の中を否定的にとらえる子供が過半数を超えるのは現代の中学生だけ。一対形式のダサイ質問50項目とその理由も調査。ダサイもの=キライなものという意識が判明。15歳の原体験年表付き。

    1983/04/27
  • 浦安ネズミも驚いた
    東京ディズニーランド。30のビックリ

    1983年4月にオープンした「東京ディズニーランド」のオープン初日と翌日の体験・取材レポート。東京ディズニーランドの様子を30のビックリで報告。オープン初日と翌日に行ったがすいていてビックリ。混雑必至のスペースマウンテンが、待ち時間ゼロにビックリ。紹介状があれば酒が飲めるレストランがあると聞きビックリ。日本人と見間違う東南アジアのお客さんの多さにはビックリなど。

    1983/04/22
  • ひとり暮らし

    単身世帯が増加中。ひとり暮らしの生活実態を探るため調査を実施。年収500万円を超える単身者は3%で、多くは200&#12316;300万円にとどまる。休日行動では男性は外出するが、女性は家で家事・学び・休養と家内志向。男性は何歳になっても結婚を夢見るが、女性は30代半ばを過ぎると独身生活の生活設計をたてはじめる。また、ひとり暮らしを選んだ女性は男性に比べ生活に満足している。

    1983/04/18
  • 咲いた。咲いた。ミニは、五分咲き。

    '82年から5回にわたり都内10地点で、のべ19万人の女性の足元(ファッション)調査を実施。'92年3月28日のミニスカートの女性は16%。その1年後の'83年4月3日には43%にまで上昇し、1年前に比べ2.7倍の伸び。パンツ姿は1年前の37%から25%に減少。'83年4月時点の女性の足下結果はミニスカート43%、ひざ下スカート32%、パンツ25%。調査10地点ミニスカート率マップ付き。

    1983/04/12
  • 600mショップ

    600mは、昔からいわれている酒屋や薬屋の商圏と一致。東京の繁華街8地点をケースに、600m商圏の構造を探った。調査結果は、600m内に3つのゾーンの存在を発見。構造は、コアに物欲・食欲を満たす物食地区、それを取り巻く遊欲・飲欲の遊飲地区、その周りに盛り場の要素である駐車場・ホテルと住宅街・生活を支える商店が混合する境界地区となる。8地点の600mショップマップ付き。

    1983/03/31
  • タカトロピー

    戦争・政治用語として発生し、イメージ的に多用される「ハト派・タカ派」のイメージ調査を行った。ハト派は体制維持を選択しながらも、同時にタカ派イメージである「個性的」でありたいという志向(タカ派への部分的支持)を持つ。この「ハトのタカ望み」のエネルギーをタカトロピーと名付け、調査からタカトロピーの法則を発見。タカトロピーの高まっている年代や今後の方向を紹介。

    1983/03/17
  • ひとなみいろはかるた

    ひとなみ調査レポートから、今の「ひとなみ」の暮らしぶりが窺える面白データを47個とりあげて「いろはカルタ」にまとめた。香典の関係別1件当たりの平均金額。結婚費用の負担者。自分の働きぶり採点。今は持っていないが、やはり欲しいものベスト5。男女別遊びベスト5。よく読む週刊・月刊誌ベスト5。お年寄りは何歳から。現代三種の神器。七五三・成人式費用など。時系列比較にお奨め。

    1983/02/28
  • ひとなみ入門編

    推移と展望83(現・調査年報)の紹介号。ひとなみとは、広辞苑によると「一般の人と同様の程度・状況であること」、つまり他人との比較で自分を測る「ものさし」だ。他人を気にしない個性化といわれる時代の中で、「現代のひとなみ」には、6つのパターンがあることが明らかになった。以後、生活定点のHILL尺度に採用され、ひとなみ4型として継続的に調査が行われている。

    1983/02/17
  • 今年の上半身

    1983年上半期の世の中のスケジュール・予測号。2月:神南月、NHKのテレビ放送30周年。3月:臨月、臨時行政調査会の最終答申。4月:浦月、千葉県浦安市に東京ディズニーランドがオープン。5月:サ月、米国ウィリアムズバーグで第9回サミット開催。6月:票月、衆参同時選挙。7月:越月、上越新幹線開通、富山空港もジェット機就航に向け拡張工事中、新潟・富山で博覧会開催。

    1983/01/31
  • わが家の100大ニュース

    1981年に引き続き、1982年我が家のニュースを調査。'81年に比べ「よい年だった」が1割減少、'83年の見通しは'81年に行った'82年の見通しよりも楽観的。それぞれの家庭のニュースは、良いニュース65%、悪いニュース20%となった。総数1230件のわが家のニュースを「10の生活場面」に分類し、件数順に並べて生活場面ごとのベスト10を抽出。100のニュースを掲載している。

    1982/12/24
  • 「ほんの気持ちですが…。」

    贈答(ギフト)、特に中元・歳暮市場の動向を報告。贈り手の調査では、中元・歳暮の約8割が身内(血縁)間でのやりとりで、会社関係は1/4。贈り物ベスト5は「酒」「調味料」「のり・しいたけ」「洗剤・石けん」「食用油」、平均単価は中元4840円、歳暮5200円。もらい手調査では、誰にも贈れる商品、もらうことは少ないが感謝・感激が大きい商品、感謝されない商品が明らかになった。

    1982/12/10
  • 東京闇市図鑑

    深夜化する生活に店やサービスはどう対応するのか。夜の街が与える利便の質に視点を置き、考案した「午前0時に買える10品目の商品・サービスを指数化した闇市指数」で深夜の東京の発展状況を街別に調査。不便・我慢・便利・安心・活動ナイトまでの5段階に分類した。CVSが西に出店しているため東京の闇市指数は西高東低。闇市トップは池袋、最下位は上野・竹の塚。東京闇市マップ付き。

    1982/11/15
  • 定年震度

    定年を迎える世代に定年意識調査を実施。定年の暮らしを左右する「定年後の経済余裕度」「夫婦の円満度」「生きがいを表す充実度」「遊び能力の趣味度」「健康度」「自活能力を示す家事度」の6要素を軸に分析。6角形のチャート図で定年震度を測れる定年曼陀羅図を考案した。これによれば、男性より女性の方が定年震度が低いことが明らかになった。震度別にお薦めする定年旅行コース付き。

    1982/10/18
  • 第一回体育祭
    テーマ*跳べ!!秋空高く!

    高校生・教師の取材と調査を通じ、体育祭・運動会の現状と抱える問題を切り口として教育問題に迫る秀作。運動会はやはり秋に多く開催され、「つな引き」「障害物競走」「騎馬戦」が運動会の三種の神器。昔と変わらないようだが、「生徒の消極性・勇猛な種目の訴訟沙汰・運動会のマンネリ化」など様々な問題が現代の運動会に影を落としている。

    1982/09/30
  • シティイメージ

    街のイメージを明らかにするため、東京と大阪の街を女性に例えて調査を実施。東京のイメージは「背の高い色白女性」、大阪は「グラマーなトースト娘」。調査結果から大阪人は東京について明確なイメージを持っていることが明らかになった。また全国の街について、ご当地ソングに見る都市イメージ、三面記事が心に残した土地イメージ、都市のイメージ変貌作戦を紹介している。

    1982/09/14
  • 使途不明金

    家計調査の「その他の消費支出」にある「使途不明金=狭義のこづかい」に注目。家計支出に占める11%の使途不明金を追うため「こづかい調査」を実施した。男性のこづかいは、サラリーマンの必要経費が大半。女性は「服・美容代の外観を装う費用」「スポーツ・稽古・旅行など内面のリフレッシュ費用」と自分投資が目立つ。男女別外出時の詳細な支出項目と支出金額を報告している。

    1982/08/31
  • ヒトナミーバ

    日本社会特有の人並み(横並び)意識を研究。人並み意識は、「人並みの生活水準」から「人並みに個性的な生活を送りたい」へと進化していると分析し、現代の人並み生活を支えるビジネスを紹介。人並み度を探るため、東京・仙台・広島の320人を調査し、食・住・家庭行事を例に現代の人並み生活と意志を明らかにしている。同時に、人並み意識をくすぐる、ヒントも紹介。

    1982/08/09
  • 子供の放課後

    第二次ベビーブーム(団塊ジュニア)世代は、今や小学校3年生〜5年生。スニーカーミドルが育てた子供達の生活風景を探るため小学校4年生男女22人の子供にインタビュー調査を行なった。
    学校が終わると塾だって、おけいこだって、ぼくらの遊び場。昔、秘密の空き地。今、団地の中央広場。男はやっぱり全員集合。一週間の男子・女子別の放課後スケジュール表つき。"

    1982/07/15