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生活新聞1981 - 2006

1981年から2006年まで、社内資料として発行されていた「生活新聞」の概要を掲載しています。「生活新聞」とは、生活者の日常を研究員が独自の視点で洞察・研究し、社会生活から日常生活のディテールまで、様々な手法を用いて生活に迫った研究レポートです。

  • 3:5:1家族
    消費に見る日本の家族力学

    1998年に生活総研は家族の調査を行った。そこでは妻の力の増大という変化=妻権化が際立っていた。あれから3年を経て、日本の家庭の中で家族の力関係はどうなったか。妻権化はさらに進行したのか。今回は家族の消費という側面から、主要な家庭消費財を52項目選び、それぞれについて夫、妻、子供の意見の影響度合いを測り、家族の力関係を探っている。《347号》

    2001/11/30
  • project i partII
    小笠原に行ってまいりました

    島嶼観察シリーズ第2弾は竹芝桟橋から遥か1000キロ、船で25時間半かなたの小笠原諸島は父島を訪れた。19世紀初頭にハワイからやってきた欧米系の20数名が定住して以来、小笠原諸島は日米の波間をさまようことになった。返還から33年経った東京都小笠原村父島にたくましく生きる人々の暮らしぶり、メディア事情などを汗だくでレポートしている。《345号》

    2001/10/31
  • 生活者の今を「価格」で斬る
    調査年報2001

    「調査年報2001」の紹介号。今年は価格をテーマに首都圏、大阪市、広島市でサンプル調査を、同時に価格行動に関する追跡実験調査も実施。その結果をダイジェストして紹介。《344号》

    2001/10/19
  • プチビ
    8万円で幸福を買う女たち

    バッグを買ったり海外旅行をする程度のお金で、気軽にちょっと美容整形をしてみる=プチビが流行の兆し。料金も8万円台で、早く、安く、上手いところがかつての整形と違って抵抗感の払拭を後押ししている。女性の93.8%は自分の顔に不満を持っており(男性は60.0%)、プチビへの抵抗感は69.2%(男性は68.5%)だった。お昼休みにちょっとプチビへとなるのだろうか。《343号》

    2001/08/29
  • リラックス・ラブ
    さらばハイテンション・ラブ

    恋愛・結婚に関する価値観が変わったと言われて久しい。実際に何が重視され、何が重視されなくなったのか、首都圏の男女約400人に聞いた。とりわけ目をひくのは、パートナーを選ぶ基準で、男女ともに「一緒に居てリラックスできる」ことがダントツだった。《342号》

    2001/07/31
  • デパオク
    デパ ートの屋上はもっと楽しくなくっちゃ

    デパ地下がうまいもんの宝庫として脚光を浴びているのに対して、デパートの屋上=デパオクの元気のなさが気にかかる。かつて渋谷の東横デパートの屋上から空中電車が舞い立っていたように、いま再びデパオクの活性化を望み、デパ地下との連動計画、一点特化のアミューズメントパークなど、実現可能なさまざまな提案を試みている。《341号》

    2001/07/13
  • 長生きが、したくない

    長寿大国といわれて久しいが、本当に長生きはしたいのかしたくないのか、それぞれその理由は何か、首都圏の男女393人にアンケートを実施。男性は平均寿命より約5歳長生きを望み、女性は同じく約5歳早く死にたいと望んでいる。医療技術の発達により超長寿が可能になったとして、何歳まで生きてみたいかなど、興味ある結果を満載。《340号》

    2001/06/29
  • 写真館
    記憶のデザイナー

    プロに写真を撮ってもらうという行為は、いまや婚礼写真ぐらいに限られてしまったかのようだ。だが、すこし記憶をたどれば、なにか家族にとって記念すべきことがあれば、町の写真館に赴き写真を撮るというのは、わりとポピュラーなことであったかと思う。日本各地の写真館を訪ね、記憶装置としての写真館の「いま」と「意味」とを考察した。《339号》

    2001/06/11
  • 感郷デザイン
    今、何故平成築城か。

    昭和30〜45年の築城ブ ムを第一期とすると、いまは第二期築城ブームである。不況のさなかなぜ?との疑問のもと、文化庁を手始めに各地の築城現場を取材。とりあえずコンクリートで作ってしまおうだった第一期ブームとは違い、その多くが本格木造建築を目指した真意に迫った。《338号》

    2001/05/09
  • eライフ・スタイル2001
    ITを使いこなし始めた生活者の今をつかまえろ!

    こと通信に関しては、10年一昔どころか、ほんの2年で様相は激変する。インターネットやケータイの爆発的な普及によって、「テレライフ」は「eライフ」と呼ぶべきものへと変化し始めている。博報堂生活総研独自の生活者調査パネル(=HILLネット)の調査結果を元に2001年の「eライフ」の最新事情を把握するためのクラスター分析をこころみた。《337号》

    2001/03/30
  • お気に入りの寿命

    日本人の心のスピードはどこまで速くなっているか。今という時代に重要と考えられる59の項目について、気に入ってから、飽きて、他のものに変えるまでの時間(=寿命)を聞いた。長寿ベストスリーは思想・友達・プロ野球、短命トップスリーはギャグ・流行り言葉・携帯電話の着メロだった。お気に入りの平均寿命は19年で、どんな思想も文化もこのくらいの周期で寿命が尽きそうだ。《334号》

    2001/02/28
  • 関西は、縁高。

    「生活定点2000」をもとに、阪神圏と東京圏(首都圏)との比較分析を行った。総質問数1231のうち、統計的に明らかな違いが見られたのは231問(18.8%)。さらにこの18.8%を分析してわかった両圏の生活者の違いは、一言でいうと関西は「縁高」。つまりは、「縁」の中に身置き、さまざまな関係性の中で日々の暮らしを充実させようとする「関西生活者」が見えてくる。《332号》

    2001/01/22
  • 生活予報2001発刊
    疎の幸福論
    少子高齢化を発想転換する

    『生活予報2001 疎の幸福論』発刊特集号。21世紀日本にとって最大の問題である少子高齢化をテーマにした。悲観論が多い中で、生活総研はむしろこれを前向きにとらえ、日本が密から疎の社会に向かうことによって生活者に起こりうる変化を予測している。交齢化・交性化・交域化・交時化といった「融合と共生」のベクトルが働くことにより疎の幸福がもたらされる。《331号》

    2000/12/12
  • 関係の環境問題 Coming Soon Cue-3
    ベットサイドコミュニティと暮らす

    未来から今日と明日を捉え直すカミングスーン第3弾。目下WEB上で展開されている、地球市民として参加できる興味深いプロジェクトをいくつか紹介している。コンピュ タ用語的には「分散処理」にあたるこの方式によれば、国籍・性別・年齢・職業を問わず何時でも誰でもインターネットを通して世界を動かすことが可能だ。《330号》

    2000/11/30
  • 生活定点2000紹介号
    悲嘆にくれる生活者

    「生活定点2000」の紹介号。8回目の調査となる2000年版では、社会の全体像は、最悪の時期は通り抜けたものの、今後の見通しが立たず、悲嘆にくれている状態にある、としている。《329号》

    2000/11/13
  • 矢印くん
    出口をさがす物語

    出口の見えない日本。個 人もまた暗がりの中でおのれの出口を探している。最新の生活者調査をベースに、一人の少年の彷徨を寓話的に綴った異色レポート。漠たる不安や不満の核心はなにか、夢はあるか、あるとすればそれはどんなものか。見えにくいものの輪郭が姿をあらわしてくる。《328号》

    2000/10/31
  • ぼくらはみんな、ダサいんだ

    言葉として「ナウい」は消えたが、同時期(1979年頃)出現の「ダサい」は残った。以来今日まで人 はダサいといわれることへの恐怖感を抱きつつ生きている。ナウいがバブルとともにはじけた結果、ナウいものを求めるよりは、ダサくないもの=非ダサなものを求めはじめたようだ。いま、何が非ダサかに迫った。《327号》

    2000/10/20
  • 増殖か? ピボット・ハウジング!
    持ち家を貸しながら転住する人

    バブル崩壊後の住意識を探った。賃貸住まいをする人たち「ヤドカリ族」の持ち家志向は依然根強いものの、ローンに縛られ生涯定住するよりは、自己のライフスタイルにあわせて自由に住まいを変えたい欲求も一方にはある。そこで考えうる新しい住まいかたとして、しっかりした住宅を自分で持ち、それを他人に貸しながら、家賃収入で転住を繰り返すという、いわばピボット的ハウジングの可能性を模索してみた。《326号》

    2000/09/29
  • 生きることをDIYする時代 Coming Soon Cue-2
    強く自由であるためのパ ソナルエネルギー

    318号「生きることをDIYする時代の続編。風力発電やソーラ システムなど、いわゆるパーソナルなエネルギー の現在とこれからの可能性を語りながら、そのことによって人の生きかたや考え方がどんな風に変わっていくかを考察している。《325号》

    2000/08/23
  • リアルのデザイン
    ロケハン取材ノー ト

    Hill booksの第9号を発刊する過程で行った取材・撮影を通して得たリアルな情報を、できうるかぎりリアルなままにレポー トしようと試みた。形式はポラロイド写真とそれに添えた手書きのメモのみだが、日常的に加工された情報と接することに慣れてしまったものの目には、それらがなんと新鮮でインパクトある伝達力を持つかを思い知らせてくれる。《324号》

    2000/07/31
  • 調査年報2000紹介号
    21世紀を組み立てる生活部品調査

    「調査年報2000」のテーマは生活部品。人の暮らしを取り巻く要素を、能力や人間関係など目に見えないものも含めて[生活を組み立てている部品]ととらえ、調査と分析行っている。人 が21世紀の生活を組み立てる上で必要としている部品はなにか。報告書の要点を新聞で紹介した。《323号》

    2000/07/05
  • ソワサンタン
    定年退職する女性たち

    男性に比べたらまだまだ少数ではあるものの、定年を迎えて退職する女性が増えている(20年で10倍増)。この数年間に定年を迎えたソワサンタン(60歳代)6名の来し方行く末をうかがった。彼女たちの定年までの道のり、定年の日のこと、定年後ライフで言えることは、定年男性に比べ、ことごとく正反対の様相を呈している。《320号》

    2000/06/06
  • project i

    団塊の世代のアフター定年が現実味をおびてきた。10年後をめざして半移住(semi-immigration)計画を目論んだその体験記と、最近定年を迎えた男性の島巡り道中記とを収載して、新定年(予備軍)族の実態を探った。ポイントは自立の気概(independence)でありなぜか島(island)であり、自己の主体性(i)である。《319号》

    2000/05/23
  • 生きることをDIYする時代 Coming Soon Cue-1
    全ての人のたしなみとたのしみとしてのプログラミング

    生活新聞の枠内で別館的に試みる特別版。生活新聞が、主としていまを通して明日を考えようとするのに対し、ANNEXでは近未来からいまと明日を捕え直そうとする。第1回目は「生きることをDIYする時代」。iBookを手にプログラミングの世界を彷徨する女性の、意識の流れを追った。《318号》

    2000/04/28
  • 成熟クルマ論

    クルマが成熟期にさしかかっている。それは、その商品の購入すること自体に、ときめきや感動がなくなってくることでもある。買い替えひとつをみても、積極的な意向よりは、シブシブあるいはやむなく派が目立つ。クルマ不要派が大勢を占めてしまう前に、クルマの目指すべき方向は「玩具の顔をした道具」ではないだろうか。《317号》

    2000/04/21